2020年 11月 29日 (日)

プレゼントすら苦痛? 職場の「あるある」が一つ間違えるとハラスメントに(篠原あかね)

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プレゼントした相手はよかれと思っている

   それを聞いて確かに似たような出来事があったと思い出しました。無難なプレゼントとして、デスク周りの事務用品や小物類を頂くことはありませんか?

   しかし、自分のデスクってある意味「自分だけの城」状態なので、お気に入りの物だけを置きたいんですよね。とはいえ、せっかくの品を置かないと人間関係が悪くなりそうで、仕方なく端の方に置いてみたりして。デスク系以外だと「ぬいぐるみ」「民芸品」もありました。

   どれも相手はよかれと思っての品なので文句を言うべきではありませんが、「自分が好きな物=相手も好きな物」という前提でのプレゼントは少々迷惑ですし、前述のA子さんのように顔を合わせるのも苦痛となればハラスメントとも言えます。

   プレゼントすらハラスメントというのでは、いま流行のなんでもハラスメント(ハラハラ)じゃないかと思われる方もおられるでしょう。しかし、誕生日プレゼントを贈った行為自体をも不法行為とした裁判例があります(東京地方裁判所2003年6月9日判決 裁判所ウェブサイト掲載判例)。

   この事案ではセクハラですでに関係が悪化していたという特殊事情がありますが、18年以上も前にプレゼントという一見何も害のないと見える行為自体であっても状況によっては人に精神的苦痛を与えるものだと裁判所が認めていたという点で注目に値します。

   本来、モノを贈り合うことは人間関係をよくするためですが、これでは逆に悪化してしまいます。相手が本当に喜んでくれるかを考えながら商品を選ぶ必要がありますね。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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