スポーツ界に新しい女王が出現!ゴルフの全英女子オープンで、20歳の渋野日向子選手が初優勝しました。1年前にプロテストに合格したばかりで、初めてメジャー大会に挑戦した「スマイルシンデレラ」が、一夜にして世界中の注目を集める「女王」に。多額の賞金と山ほどのファンを獲得して、まさにシンデレラストーリーを地で行く「Hinako」ですが、海外メディアによると、その言動に「気絶する人」が続出(!?)しているというのです。「おとぎ話」のようなエンディング日本人女子プロゴルファーとしては、42年ぶりのメジャー大会制覇を果たした渋野日向子選手。2019年1月時点の世界ランキングはなんと559位!今大会直前は44位にまで上昇していましたが、まったくの無名選手の大躍進を、海外メディアも大興奮です。HinakoShibunoclaimsstunningwininherfirstmajor(渋野日向子が、初めてのメジャーで見事な勝利を収めた)claimawin:勝利を収めるstunning:気絶させる、見事な'It'saCinderellastory'(まさに、シンデレラストーリー!)FairytaleendingforplayercalledtheSmilingCinderella(スマイルシンデレラと呼ばれる選手の、おとぎ話のようなエンディングだ)fairytale:おとぎ話特に目立ったのが「stun」という動詞を使った表現。「気絶させる」「気を失わせる」といった意味で、「驚きやうれしさで啞然とさせる」時に使います。HinakoShibunostunnedtheworldofgolf(渋野日向子が、ゴルフ界を?然とさせた)テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで初優勝を果たした時でさえ、「シンデレラストーリー」や「おとぎ話」いう表現は目にしませんでしたから、いかに「Hinako」の優勝が衝撃的だったか。見出しの単語からも、世界中の「驚き」が伝わってきます。世界中のメディアを「Hinako」がジャック!それにしても「Hinako」人気には驚くばかり。試しに「hinako」でグーグル検索してみたら、あらまあ、「Hinako」のニュースが出てくる、出てくる......。英語だけではなく、フランス語やスペイン語と、まるで世界中のメディアが「Hinako」にジャックされたかのよう。もはや代名詞となった「スマイル」はもちろん、優勝会見でのユニークな発言が、世界中に発信されました。IstillfeellikeI'mgoingtovomit(まだ、緊張で吐きそうな感じ)vomit:吐くIfeltlikeIwasgoingtocryonthe18thbutthetearsdidn'tcomeout(最終ホールで泣きそうになったけど、涙が出てこなかった)海外メディアによると、スポーツのメジャー大会の優勝がかかった場面で、ニコニコしてプレーをする選手は「見たことがない」とか。ファンに手を振ったり、ハイタッチをしたり、終始ファンサービスを忘れない「Hinako」に悩殺されたファンが続出したようです。'SmilingCinderella'turns'SmilingAssassin'(スマイルシンデレラが、スマイル刺客になった)assassin:刺客それでは、今週の「ニュースな英語」は「stun」(気絶させる)を使った表現です。Thenewsstunnedus(そのニュースは我々を驚かせた)Iamstunnedbyyourperformance(君の仕事ぶりには驚かされたよ)Everydishisstunning(どの料理も素晴らしい!)英国営放送BBCは、「まったくの無名だった彼女が、7500万円の賞金と多数の新しい称賛者を手にして英国を去る」と報じました。たった数日で人生が一変。「Hinako」のシンデレラストーリーはまだ始まったばかりです。(井津川倫子)
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