2019年 11月 13日 (水)

「眠っていた装飾品が超高値なんて!」40年ぶり金高騰にバブル女子が大喜び

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   米中貿易摩擦の激化など、世界経済の不安を反映して金の価格が上がり始めている。特に2019年8月に入ってからはうなぎ登りだ。

   「安全資産」として金を買う一方、眠っていた金の装飾類を売る動きも広がっている。特にバブル世代の女性には「金相場上昇」が「吉」と映るようで......。

  • お客が持ち込んだ金の装飾品を査定する鑑定士(コメ兵銀座店で、石原健太郎氏撮影)
    お客が持ち込んだ金の装飾品を査定する鑑定士(コメ兵銀座店で、石原健太郎氏撮影)

40年ぶり史上2位の高値に「トランプさまさま」

   国内で金地金(きんぢがね)を取り扱っている田中貴金属工業が毎日ホームページ上で公表している金価格推移データによると、2019年8月8日午前9時半時点の金の販売価格(税込)は1グラムあたり5572円。これは、1980年1月21日に瞬間風速的に記録した6495円に次ぐ史上2番目の高値となった。

   米中貿易摩擦の激化によって、世界経済の先行きが不安になり、「安全資産」といわれる金を買う動きが広がっているのだ。特にトランプ米大統領が8月1日、「報復第4弾」としてほとんどの中国原産の輸入品に対して、9月1日から10%の追加関税を賦課すると表明して以来、5300円台から5500円台に上昇している。

   ちなみに、1980年1月の史上最高の高値の背景には、1979年2月のイラン革命による第2次石油危機、同年11月のテヘランにある米国大使館占拠事件、12月の旧ソ連によるアフガニスタン侵攻など、矢継ぎ早に大事件が勃発した。さらに翌80年に入るとイラン・イラク戦争の本格化が加わり、世界経済が大混乱に陥った。

   まさに、「有事の金」。それやこれやで1980年1月、人々が金の購入に殺到したわけだが、その後、米国と旧ソ連との間で緊張緩和が進むと人々の不安が収まり、金価格は急激に下落していった。言い換えれば、今回の米中貿易摩擦などは、1979年~1980年の大混乱に匹敵する危機と受けとめられているわけだ。

ジュエリーボックスごと持ってくるバブル女子

   大手リユースデパート「コメ兵」の各店舗にも、金を売る客が増えている。今年(2019年)4月以降の金の宝石の買い取り総額は前年同期より24.3%増えた。特に、8月1日から7日までの1週間は、前年比の60.5%増に達している。

   同社広報の長谷川奈々さんはこう語る。

「生活の不安を感じて、初めて売りに来られる方が多いのが特徴です。特にバブル期に青春を過ごされた女性で、その後、指輪のサイズが合わなくなったりして、ずっとジュエリーボックスに眠っていた宝石類をお持ちになる方がとても多いです」

   バブル世代女子といえば、現在40代後半から50代後半。確かにアクセサリー類がカラダにフィットしなくなっているかもしれない。

「『もう、何十年も身に付けなかったのに、こんなに高く売れるの? わあ~、うれしい!』と、二度目にはジュエリーボックスごと持ってこられる方も多いです」(長谷川さん)

   男性の場合は、逆に「喜平ネックレス」と呼ばれる地金の純度を高めたタイプの中古品が、よく売れているそうだ。

「アスリート系というのでしょうか、強そうな感じの方が身に着けています。こちらは、これからもっと金価格が上がると期待して、オシャレと投資の一石二鳥をお求めのようです」(長谷川さん)

   トランプ米大統領は世界中をかき回しているが、少しは人々の幸福感に貢献することもあるようだ。

(福田和郎)

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