2020年 10月 22日 (木)

【日韓経済戦争】疑惑の「タマネギ男」法相任命を強行する文大統領 その「吉凶」を韓国紙で読み解く

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   文在寅(ムン・ジェイン)大統領の側近で、次期法務部長官(法務大臣)に指名されているチョ・グク氏(56)が2019年9月2日、数々の疑惑について「釈明会見」を開いた。

   「会見」は日付をまたいだ翌日未明まで11時間にもおよび、その「誠実に説明する姿」に世論調査では好感度がアップするありさまだ。文大統領は3日、チョ氏を正式に法務長官に任命する意向を発表した。

   むいても、むいても、皮の中から疑惑が現れることから「タマネギ男」と呼ばれるチョ氏を抱え込んで、文大統領は大丈夫なのか! 韓国紙の分析を読み解く。

  • 11時間の「記者懇談会」で釈明するチョ・グク氏(ハンギョレ9月4日付より)
    11時間の「記者懇談会」で釈明するチョ・グク氏(ハンギョレ9月4日付より)
  • 11時間の「記者懇談会」で釈明するチョ・グク氏(ハンギョレ9月4日付より)

「記者会見」ではなく「オフ懇」で報道陣を骨抜きに

   日本のメディアのほとんどが「釈明記者会見を開いた」と報じたが、正確には「懇談会を開いた」である。

   ハンギョレや中央日報などの日本語版オンラインは、「記者懇談会」と報道している。いったい、どういうことか――。日本メディアでも、政治報道の場ではよく「オフレコ懇談会」(オフ懇)が開かれる。官房長官、首相秘書官、党幹事長ら政界の要人が番記者を集め、非公式に政策の狙いや政局の動きなどについて背景をレクチャーするのだ。

   その際、記者は相手を鋭く追及しないし、誰が何を言ったかを明かさないのがルール。「政府高官が」「党幹部によると」といったあいまいな表現で報道する。

   チョ氏の「記者懇談会」は、そんな「オフ懇」をオープンにして大々的に行なったものと考えるとわかりやすい。名称は最初から「懇談会」で、与党「共に民主党」が場を仕切った。取材ができた記者も与党担当が中心だった。

   今回の「記者懇談会」の経緯を、与党に批判的な中央日報(2019年9月3日付)「韓国法務部長官候補『申し訳ない、知らなかった、不法はない」が苦々しくこう伝える。

「チョ・グク氏は9月2日、記者懇談会という形式を借りてカメラの前に立った。この様子は全国に生中継された。当初、2日と3日の国会法制司法委員会で開くことにした人事聴聞会が証人採択問題で難しくなったことを受け、チョ氏が『聴聞会が白紙に戻った』として、記者懇談会を自ら要望して『自己弁論』に出たのだ」
「証人も、検証資料もなく、記者団を相手に本人の釈明だけを無制限に行う席だった。午後3時30分に始まった記者懇談会は午前0時をすぎて午前2時15分まで行われた。『最後に正確に100回目の質問があった』と懇談会の司会を務めたホン・イクピョ共に民主党首席報道官が伝えて終わった」

   疑惑に関する100回の質問に対し、チョ氏は「知らなかった」と50回答えた。終始余裕しゃくしゃくで、「質問者の顔が見えないので、カメラのフラッシュをたかないでほしい」などと、学生をさとす穏やかな教官のように振る舞った。事実、チョ氏は現在、ソウル大学法学部の教授なのだ。

   こうした一方的な「弁明ショー」に、文在寅政権寄りとみられている左派系のハンギョレでさえ、悔しさを隠さなかった。9月4日付の「与野党の聴聞会日程交渉が最終的に決裂すると 国会を訪れ異例の記者懇談会」で、こう伝える。

「記者懇談会は、記者らの質問にチョ氏が主導権を握って答える形であり、検証という次元で見れば限界は明確だった。資料提出要求権のない記者の質問は、すでに公開された水準で繰り返され、チョ氏は時間にとらわれず自分の釈明と反論、主張を十分に展開することができた」

   「懇談会」という多くの制約があるなか、むしろ記者たちは「11時間もよく粘った」と言うべきかもしれない。

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