2019年 9月 17日 (火)

いまだ健在! バブル時代の「オラオラ上司」 そのノルマ、もしかしたら違法かも(篠原あかね)

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   50代前後の読者の皆さんは、新入社員教育の一環として、道行く人に名刺交換のお願いをした経験はないでしょうか?

   当時はこのようなスパルタ的研修が当り前にありました。私自身はそのような経験はありませんが、名刺交換をお願いされたことは何回もあります。そんな「スパルタ研修」が、業界によってはいまだに残っているようです。

  • 「オラオラ上司」に追い詰められて……
    「オラオラ上司」に追い詰められて……

「慣れれば自然とわかる」と話を聞かない

   これもバブル経済期の華やかりし時代の「夢のあと」のようなお話かもしれません。「1日100人と名刺交換」などといった「荒行」です。

   一生懸命な新人さんに名刺交換をお願いされ、同情して名刺を渡したあと、営業電話がかかってきたこともありましたが、多くの場合はなしのつぶてです。見ず知らずの他人に声をかけることで、度胸をつけさせるのが目的ですから、集めた名刺は正直どうでもいいのでしょう。

   講師業をする私個人の見解としては、このような研修には否定的ですが、業界によってはいまだに行っているようです。

   近年は、そんな新人さんに「会社へ帰ったらこの名刺を上司に渡しなさい。そして『もっと時代に合った新入社員研修を提案してあげますよ』と、この人が言っていましたと上司に伝えなさい」。そう言って名刺を渡しています。

   名刺交換以外にも、駅前で大声を出すとか、研修講師や先輩から徹底的に自己否定されてアイデンティティを崩壊させる研修とかありますよね。たしか自殺者も出て社会問題になりました。

   さて、研修以外でも営業職の目標設定では「このエリアのすべてのオフィスビルの最上階から順番にすべての事務所へ飛び込み営業をする」というのもありますよね。

   私の知人は、同様のノルマを課せられある事務所を訪ねたところ、反社会的勢力の事務所で非常に怖い思いをして、それがトラウマとなり鬱病を発症。仕事ができなくなり、解雇されました。

   飛び込み営業ではこのようなリスクは当然あるわけですが、会社は単独で営業に行かせ、さらにご本人が帰社後に上司に報告をしたにも関わらず、何ら対策を取ることもありませんでした。

   上司は、

「飛び込み営業ではそのくらい当り前にあること。慣れてくれば飛び込んでいい会社か否か自然とわかるようになる。そのくらいの試練も乗り越えられずにどうする」

と、話もろくに聞かなかったそうです。

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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