2019年 12月 12日 (木)

シニアの起業意欲が旺盛! 3割が関心 「3年以内に」実現目指す

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   これも「人生100年時代」に備える動きなのか――。シニア層で起業意欲が増している。クラウド会計ソフトの開発・提供で成長してるfreee(フリー)株式会社(東京都品川区)が行った「起業」についてのアンケート調査でわかった。

   定年後のセカンドライフを充実させる手段として注目を集めているようで、実務面での不安はなく意欲は旺盛だが、「資金や収入源」に不安をぬぐえないのが悩みのタネのようだ。

  • 人生100年時代となり「シニア起業家」が存在感を増している
    人生100年時代となり「シニア起業家」が存在感を増している

シニア層「具体的な起業イメージを持っている」

   調査では「起業に関心があるか?」という問いに、シニア層(50歳~69歳)の28.7%が「関心がある」と回答。そして、「ある」と答えた人たちに「具体的にいつぐらいから実現したいか?」と聞くと、32.1%が「3年以内に」と答えた=下図参照

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   20代、30代、40代では「関心があるか?」の問いに「ある」と答えた割合はそれぞれ、39.5%、42.4%、37.4%だった。また、「いつぐらいから実現したいか?」で「3年以内に」と答えたのは、20代で22.7%、30代が23.7%、40代は26.3%―― だった。

   freeeでは、「3年以内に」と答えた割合が年代別ではシニア層が最も多かったことにについて、「若年層よりもシニア層のほうが、より具体的な起業イメージを持っていることがわかる」とし、社会の高齢化が進む中で、シニア起業がより一般的になる可能性があるとみている。

   起業に「関心がある」と答えた人たちには、「なぜ起業しようと思ったか」と動機についても質問。シニア層では「自由に仕事がしたかった」が43.7%、「収入を増やしたかった」が28.7%、「退職後年金以外の収入も得たいから」の23.7%がトップ3。各年代を合わせた全体のトップ3では、「自由に仕事がしたかった」(46.0%)、「収入を増やしたかった」(34.5%)が1、2位でシニア層と同じだが、3位は「趣味・特技を生かしたかった」(23.3%)が入った。

   「趣味・特技を生かしたかった」は、シニア層では23.0%で4位。また、ほかの年代で選ばれる割合が低かった「年齢や性別に関係なく仕事がしたかったから」(21.7%)、「定年後に社会とのつながりが欲しいから」(16.7%)などがシニア層では一定の割合を得ている。定年後のセカンドライフを充実させる手段として「シニア起業家」が存在感を増しているようだ。

起業したい職種「小売業」と「コンサルティング」

   起業に「関心がある」と答えた人たちでも、なかなか着手できないわけだが、起業に対して不安に感じていることや、起業にすぐにも踏み切れない理由があるとすれば、それは何なのか――。全年代を通じての1位は「自己資金の不足」で52.3%と、半数以上の人がチェック。次いで「資金の調達の難しさ」が39.3%、「収入減など失敗した時のリスクが大きい」が37.8%と続いた。資金面や収入面への不安が大きい。

   年代別でみると、資金や収入面でのリスク以前の問題も。20代では「起業の方法がわからない」(40.3%)「各種手続きが煩雑そう」(38.9%)という回答の割合の高さが目立ち、30代でも、46.8%と半数近くが「事業運営に関する知識・ノウハウがない」と回答。「各種手続きが煩雑そう」(39.6%)は、20代より割合が高かった。一方、40代やシニア層では資金面への不安や収入減に対するリスクに回答が集中。キャリアの裏付けか、実務面についての不安は感じていないようだ。

   起業に「関心がある」シニア層の起業したい職種は、1位は13.7%の同率で「小売業」と「コンサルタント業」の二つ。「飲食業」(13.3%)や「教育・学習支援」(10.0%)が続いた。これまでのキャリアで得たノウハウを活かしたいという意向が反映されているようだ。

   また、「現在は起業しやすい社会環境と思うか?」の問いに、「あてはまる」と回答した人は、全体で25%以上となり、4人に1人は起業しやすい環境にあると感じているよう。「周りに起業し、成功した人がいるか」の質問に「いる」と回答したのは、20代では36.2%、30代で29.1%、40代で24.2%。シニア層では22.2%で、身近に手本となるような起業成功者がいることが示された。

   なお、調査は2019年8月30日~9月2日に、20~69歳の有職者男女900人(一部6683人)を対象に、インターネットで実施した。freeeでは、調査結果について年代別に分析。令和になって初めて迎える「敬老の日」(9月16日)をとらえて「シニア起業の傾向」をまとめ、全体の結果ともども9月11日に発表した。

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