2020年 10月 21日 (水)

「肩書」を離れて会社の未来を追求 「オフサイトミーティング」の活かし方

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「社員みんなが有機的につながる」のが理想

   ――社員が話しやすいのは、岡村さんがコンサルティングに入っている外部の方だからではないですか。

岡村「ええ、そういう側面もあるかもしれません。しかし、話し合えたほうがいいことを素直に話し合えば、ミーティングは話しやすくなるものなのです。たとえば、モヤモヤしていることとか、本当はもっとこうしたいことがあるかなど、その人のエネルギーの発揮を妨げている要因や、本当に実践していきたいことなどのやりとりです。これができると、上司と部下の関係も大きく変わりますよね。左右の関係と言ったら、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、上下の関係ではなくなってくる。同じ目的を持って、一緒にそこを目指していくような関係になる。それが理想です。
いずれにせよ、抱えているモヤモヤ出しや、お互いのプロフィールを対話の入り口にしていくことで、それぞれがもともと持っていた答えよりも、いい答えにたどり着ける実感を持てるようになってくると、話し合いの質が変わってきます」

   ――組織というと、どうしても上下関係のあるピラミッド型をイメージしますが、岡村さんが描いている組織、理想の組織像はどのようなイメージでしょう。

岡村「物事を考える時、意見を求める時は『横』の関係がいいですね。実行する時は『縦』がいい。本当に社風がいい会社は、それが変幻自在にできるようになっているんですよ。
たとえば、何かスペックを決めるときっていうのは侃々諤々。新入社員、社長などの立場は関係ありません。ある音響メーカーで、『日本でトップの音を出せ』という指示のもと、いい音とは何かを追求したときの話です。その議論には、立場や経験の必要性は一切ありませんでした。アンプやスピーカーで、どのような音が最高の音なのかという答えがないのですから、その答えにたどり着くまで、立場は関係ないんです。こういう音にしようと、その議論の中で意味が生成されていくわけです。それが実行段階に移ったときに、従来の組織で役割分担しながら『縦』に動いていきます。
社内で『横』の関係と『縦』の関係を行ったり来たりというか。言いかえれば、上司と部下の関係があれば、家族みたいな関係もある。厳しいけれど優しさもある。変幻自在なんですよね。必要なシチュエーションに応じて体制が変えられる関係が、組織としては理想なんじゃないかなと思います。
時代の変化もありますが、社長ひとり、社長のアイデアだけに頼っていては革新のスピードは落ちていきます。社内全体からアイデアが沸き上がってこないといけないのですが、ピラミッド型のヒエラルキー組織だと、多くの社員が上司に忖度してしまうから、上司の予想を超えるアイデアは出てこないのです。だから、最初はよくても一定期間を過ぎれば、社長が一人で苦しむことになりかねない。そうならないようにするためにも、社員みんなが有機的につながって、いろんな意見を言い合える。そして決めたことを実践に移す。そこから学んで次の手が打てるような社風に変化するのが理想ですね。新たな価値をチームで生み出そうとする会社は強いですよ」
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