2020年 5月 27日 (水)

これで解決「やる気のないオジサン」問題 黒字企業の早期退職募集が大流行するぞ!(城繁幸)

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オジサンが早期退職を前向きに検討すべき理由

   従来、こうした早期退職募集については「40歳を過ぎてから転職しても条件が下がるだけだから、しがみつくほうがトクだ」的な慎重論が多かったように思う。だが、筆者は以下の二つの理由から、対象となった人には前向きに検討することをオススメしたい。

・会社に余裕のあるタイミングでの早期退職募集は好条件だから

   経営危機に際した企業の文字どおりのリストラと違い、黒字リストラにおける早期退職は相対的にかなりの好条件だ。おそらく会社都合での退職金に加え、年収に2年分以上が加算されるはずだ。

   企業にもよるが手厚い転職支援プログラムがセットになっていることも多い。働き手不足による空前の売り手市場も考慮すれば、十分検討に値するだろう。

・まだまだ人生、先が長いから

   二つ目は、諦めてしがみつくには、人生まだまだ先が長いためだ。そもそも先の「会社にしがみつく」というのは、90年代以前の定年55歳時代の戦略だ。

   百歩譲って60歳定年なら機能した戦略かもしれない。たとえば50歳からの10年を懸命に耐え忍べば、60歳からの第二の人生を充実したものとすることもできたろう。

   だが65歳、ましてや70歳まで働くとなると話は別だ。この先15年や20年も耐え忍ぶのなら、カラダが動くうちにやりたいことにチャレンジすべきなのは明らかだ。もはやリタイヤ後に第二の人生などはなく、あるのは唯一、今生きているこの人生だけなのだから。

   というわけで、これから黒字にもかかわらず、大規模な早期退職の募集や異業種への配置転換といった「リストラ」が大流行するだろうが、とりあえず誰でも一度は前向きに検討してみるべきだというのが、筆者のアドバイスである。(城繁幸)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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