あなたは、2019年の目標を立てましたか?そろそろラストスパートをかける時期になりましたが、調子はどうですか?「努力をする気はあるのに長続きしない」「スケージュールが上手くまわらない」そのような人は習慣に問題があるのかもしれません。ということで......。「習慣が10割」(吉井雅之著)すばる舎パチンコという「習慣」をやめるには本書「習慣が10割」には、決めたことを続けられるスキルが、とてもわかりやすく紹介されています。「脱いだ靴をそろえる」「目の前のごみを拾う」「ちゃんと元の場所に戻す」など、小さな事から習慣化することが大切です。誰でもできるシンプルな方法が71パターン紹介されています。パチンコから得られるものは、数%程度の確率で勝つかも知れないという期待感やギャンブルへの高揚感です。勝算は数%で、勝った場合も、次のギャンブルの軍資金になるというデータがあります。労せずに得たあぶく銭ですから、きっと泡のように消えてしまうと思います。ところが、パチンコなどのギャンブルがやめられない人がいます。ギャンブルが習慣になると、お金だけでなく、社会的な信用や家族との関係を失いかねません。著者の吉井雅之さんは、ギャンブルをやめるなら「恐怖」の質問を自分に掛けるのが効果的だと説明しています。「『パチンコを続けると、どうなってしまうのだろう?』と質問します。すると『家族との時間がまったく取れない』といった答えが出ます。『家族との時間が取れないと、どうなってしまうのだろう?』と質問すると、『家族の悩みを聞くこともできず、最悪の場合、家族がバラバラになってしまうかしれない』といった答えが出ます」と、吉井さん。現在から将来をシミュレーションすることで、答えを導き出すことができます。こんな答えを突きつけられたら、ギャンブルをやめたいと思うことでしょう。さらに、次のような逆の質問も効果的です。来年ことは習慣を定着化させよう吉井さんは、こう問いかけます。「『パチンコをやめると、どんないいことがあるのだろう?』と質問すれば、『家族の時間をより多く作れる』といった答えが出てくるでしょう。さらに『家族との時間ができると、何が良いのだろう?』と質問すると、『家族を幸せにできて、自分の仕事にも好影響がある』といった答えが導き出されることでしょう」自問自答することでパチンコをやめたいという思いが強くなります。パチンコから遠ざかるには、自分に質問して大事なものへの思いを引き出すことが効果的です。コンサルティング業界の人なら、これが思考法によるものだとすぐにわかるはずです。いまの思考の流れは演繹法です。普遍的な事実を前提として結論を導きだす方法です。必然に必然を重ねるプロセスに特徴があり、結論はより真実に近いものが導き出されます。良い習慣を身につけて結果を出すことは簡単ではありません。筆者も、ランニング、筋トレ、英会話、ゴルフなど、いつの間にかやめてしまったものがたくさんあります。理由を考えれば、継続する理由を見出せなかったことに尽きると思います。つまり、上達もしなかったし、楽しくなかったのです。良い習慣を作るためには、楽しく、ワクワクするもののほうが効果的といえます。習慣とは行動様式のこと。元旦に立てる目標も習慣といえるでしょう。仕事、お金、人間関係。これらに影響を及ぼす因子はたくさん存在します。本書は、「習慣」にフォーカスすることで、見えにくかった阻害要因を明らかにしていてくれます。来年こそ、目標を達成したい!理想の自分になりたい!そうお考えの方にオススメしたい一冊です。(尾藤克之)
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