2020年 4月 9日 (木)

派遣社員の安心できる働き方 一人ひとりに寄りそう「キャリアコーチ」がサポート

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   ここ数年で大きく変わりつつある派遣社員の働き方。2015年9月に改正労働者派遣法が施行されて以降、派遣社員が同じ職場で3年を超えて継続して働くことを希望したとき、派遣元で無期雇用になることが、選択肢の一つになった。

   2018年4月には、改正労働契約法が施行され、有期労働契約が通算5年を経過した有期雇用の社員が本人の希望に基づいて無期雇用へと転換することが可能になり、2020年4月には同一労働同一賃金が導入される。

   そうしたなか、派遣社員の「キャリア開発」に力を注ぎ、無期雇用化を積極的に進めるアデコ株式会社の川崎健一郎社長に、アデコ独自のさまざまな取り組みや過渡期にある派遣社員の働き方について話を聞いた。

  • 「キャリア開発があたりまえの世の中をつくる。」がアデコのビジョン(川崎健一郎社長。東京・霞が関のオフィスで)
    「キャリア開発があたりまえの世の中をつくる。」がアデコのビジョン(川崎健一郎社長。東京・霞が関のオフィスで)

派遣社員とキャリアコーチが「二人三脚」

   ―― 改正派遣法の施行によって、派遣社員が同一の派遣先で勤務できる期間に3年という上限が設けられました。この3年という期限を迎える派遣社員が同じ派遣先で働き続けることを希望したときや、派遣先企業が同じ派遣社員の方に引き続き来てほしいと思ったとき、派遣元で無期雇用になることが選択肢の一つとなりました。
派遣社員の無期雇用化についてのアデコの考えを教えてください。

   川崎社長「無期雇用の派遣社員に対しては派遣先が決まるまでの待機期間中に休業手当が生じることなどから、無期雇用化に消極的な派遣会社もありますが、当社では無期雇用派遣事業をもっとも注力するサービスの一つに位置付けています。われわれは『キャリア開発があたりまえの世の中をつくる。』をビジョンに掲げており、無期雇用派遣はこのビジョンを実現するための柱の一つとしています」

   ―― 派遣社員のキャリア開発のために、どのようなサポートを用意されているのですか。

   川崎社長「まず、派遣社員の皆さんにキャリアの道筋を示すため、『キャリアマップ』というツールを2014年に導入しました。この『キャリアマップ』では、当社での主要79職種すべてにおいて職務内容と職務レベルを定義し、レベルをA~Dの4段階に分けています。レベルAは非常に高いスキルを持った方、レベルDはエントリーレベルの方という位置付けです。『キャリアマップ』によってスキルレベルを可視化することで、派遣社員は自身の能力を客観的に把握できるようになるだけでなく、どの職務にどのようなスキルが必要なのかもひと目でわかります。こうすることで、自身が目指すキャリアを実現するには何をすれば良いかが明確になります。
   大切なのは、『キャリア開発=キャリアマップ』ではないということです。キャリアアップは望まないので、同じ仕事をずっと続けたいと考えている方がいれば、われわれはそれをサポートします。しかし『人生100年時代』と言われるだけでなく、先を見通すことが今まで以上に困難な現在、同じ仕事を続けるのにもアップデートが必要です。『キャリアマップ』はそうしたときにも役に立ちます。
   派遣社員のキャリア開発を支援するもうひとつの仕組みが『キャリアコーチ制度』です。キャリアコーチは派遣社員専属の担当者で、コーチングを通じて派遣社員が自身のキャリアに関する気付きを得られるように促したり、職場で高いパフォーマンスが発揮できるようにモチベーションを高めたりします。新たなチャレンジを望む派遣社員には、どのような知識やスキルが必要になるのかアドバイスしたり、それに合わせた教育プログラムを提案したりするのも役割のひとつです」
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