2024年 4月 18日 (木)

なんて答えればいいの...... 面接でのコワイ質問 あなたならどう答える?(叶多凛)

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   「ぶっちゃけ、うちの会社の志望度低いですよね?」――。ある会社の3次面接で、こんな質問を投げかけられた。

   なんだ!? その自虐的な質問は?? そして、私は答えに詰まってしまった。頭の中が混乱した。突然、「ぶっちゃけ」られたら、こちらもぶっちゃけちゃうじゃないか! 危ない危ない......。

   正直に言うと、その会社は今のところ「第一志望」ではない。でも、だからと言って1ミリも働きたくないと思っているのならば、時間をかけて3次面接にまで進んだりはしない。

   足を運び続けたと言うことは、少なくとも志望はしているということだよなぁ。なんて考えているうちに、答えるタイミングを完全に逸したと思った。もう遅い。被せるくらいの勢いで「御社が第一志望です!」と目をキラキラさせながら言うべきだった、なんて思っても後の祭りである。はあ、やっちゃった......。

面接官に「うちの会社の志望度、低いですよね......」とぶっちゃけられた。さて、なんて答える?
面接官に「うちの会社の志望度、低いですよね......」とぶっちゃけられた。さて、なんて答える?

嘘も方便で「第一志望」宣言すれば、よかったの?

   「うちの会社の志望度低いですよね?」という質問に、最高の答えはやはり「いえいえ、御社が第一志望です」と、宣言することなのだろうか――。私は嘘をつくのが苦手だ。というか、思ってもないことを口にすると、まったく感情が入らなくなるので、すぐバレると思う。

   「嘘も方便」というが、私は自分に嘘はつきたくないし、正直な自分で面接に臨まないのは企業に対しても、「失礼+ミスマッチ」の根源だと思うので、できるだけ取り繕わずにいたい。それに、答えに気持ちが入っていないことが面接官に伝わってしまったら、余計に印象が悪くなってしまう気がするのは、私の考えすぎだろうか。

   でも、だからといって、「御社が第一志望です」と言い切れない学生を、わざわざ採用してくれるほど、就活は甘くはないのもわかっている。

   もし、私が面接官の立場だったら、そんな学生よりも「ここじゃなきゃ嫌なんです!」と宣言してくれる「熱い」学生を採用したい。

   第一志望でなくても構わないから、とりあえず「内定を出したい」と企業に思わせることのできるスーパーキラキラ就活生もいるのかもしれないが、それはきっとほんのひと握り。悲しいかな、少なくとも私はそれには当てはまらない。

   企業の採用担当者は、新卒採用に多額のお金をかけ、時間を割いている。それなのに「御社が第一志望です」と宣言できず、熱意の伝わらない学生。いわゆる「内定蹴り」しそうな学生に、内定を出さないというのはきっと当然のことだし、合理的なのである。

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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