2020年 7月 13日 (月)

経営者必読! 要注意は「後付認定リスク」 その時の「常識」で決まる「反社会的勢力」の定義

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   吉本興業の闇営業問題や、東京都内の大手信用金庫による半グレ(準暴力団)関連の融資問題が発覚した2019年は、新興の反社会的勢力が排除の動きをかいくぐって正業の組織内に侵入している様子をあぶりだした。

   かつての暴力団とは異なるアプローチで組織内に入り込む現代の反社勢力は「企業存続を揺るがす重大な経営リスク」。本書「反社会的勢力排除の『超』実践ガイドブック」は、そうした危機についての企業向け処方箋。吉本興業の例などを詳しく検証しながら反社リスクを解説する。

「フローチャートでわかる 反社会的勢力排除の「超」実践ガイドブック 改訂版 (ミドルクライシスマネジメント) 」(株式会社エス・ピー・ネットワーク総合研究部著)第一法規
  • 反社勢力「排除」を怠ると重大な経営リスクが……
    反社勢力「排除」を怠ると重大な経営リスクが……
  • 反社勢力「排除」を怠ると重大な経営リスクが……

かつては「必要悪」だった?

   「著者」の株式会社エス・ピー・ネットワークは、1996年に設立された「クライシス・リスクマネジメント専門企業」。企業のリスク要因の抽出、排除、予防やリスク顕在化の対応などのサービスを提供している。

   大学や地方自治体、行政機関での研修や、法律事務所、監査法人、損保会社などからの業務依頼も多いという。本書は6年前に刊行された、その改訂版。

   反社勢力排除の実務で各企業の担当者らが直面している課題の一つに「過去の判断・行為が今になって問題視されるリスク」(後付認定リスク)がある。

   現代に表面化した新型で、解決の手本となるべき過去の例がほとんどないだけに、扱いが難しいという。吉本興業の闇営業問題はこのタイプだ。「反社勢力だとは知らなかった」では済まされず、企業にとっては反社リスクの大きさを実感させられる出来事だった。

   「後付認定リスク」が、現代で「リスク」の一つになったのは、反社勢力と社会との関係性の変化による。これまで反社勢力の中核に位置した暴力団は歴史的に見ると「必要悪」として社会的に受容されていたものだが、時代が変わりそれは許されなくなった。

   「警察や弁護士らによる合法的な対応とは別次元のグレーな解決を求める者が一定数存在」し、そのニーズを満たすニッチ的な機能を有していたのが暴力団だ。

   また、その構成員である「やくざ」について「義理人情に篤い」「正義」といった日本人好みのイメージが、物語や映画などを介して人々に刷り込まれ、必要悪的なアウトローの集団として暴力団を肯定する素地が、以前にはあったとみられる。

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