2021年 4月 13日 (火)

【襲来!新型コロナウイルス】いよいよ「安倍一強」の崩壊か? 海外メディアが驚愕する支持率低下の「異常事態」

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   安倍政権の生命線だった支持率が、いよいよ下がり始めました。

   最近の世論調査では、支持率が軒並み減少して不支持率が上回る傾向が浮き彫りに。新型コロナウイルス対策でリーダーシップを発揮する各国首脳が支持率をグングン伸ばしている中での「異常事態」に、海外メディアの注目が集まっています。

   「アベノマスク」「アベノ動画」といった安倍政権の「場当たり的な失策」が原因だと、批判しています。

  • 安倍政権の支持率が下がりはじめた……
    安倍政権の支持率が下がりはじめた……
  • 安倍政権の支持率が下がりはじめた……

独メルケル首相は79%! G7で支持率低下は安倍首相だけ

   米メディアによると、非常時に政権の支持率が伸びないのは「歴史的に見て、極めて異例な特異事例」だそうです。実際、各国首脳の支持率が急上昇しているなか、安倍首相の支持率だけが下落。海外メディアが注目するのも納得できます。

Japan's Abe sees support rate slip while virus cases rise
(新型コロナウイルスの感染が拡大する一方、日本の安倍首相の支持率が下落した:米ブルームバーグ通信)

   ブルームバーグは、「政権寄り」とみられている読売新聞の世論調査でさえ、数年ぶりに不支持率が支持率を抜いたことを紹介。「安倍首相のコロナウイルス対策が批判されている」と論じています。

   他国リーダーの支持率と比較をすると「安倍政権の異常値」が際立ちます。

   今、世界で最も信頼されているリーダーは、間違いなくドイツのメルケル首相でしょう。ここ数年は支持率が低下。「2021年の任期で退任する」ことを表明していましたが、現実的かつ人間味あふれる対応ぶりが評価され、最近の世論調査では「首相に満足」とした人が79%、政府のコロナ対策に74%が「満足」と答えるなど、見事な復活ぶりをみせています。

   意外? にも、感染が広がり多数の死者を出しているイタリアでも、世論調査で「首相を信頼する」という意見が71%にのぼっています。コンテ首相の懸命な対応が国民の支持を集めているようです。

   フランスでもマクロン大統領の支持率が大幅に上昇して、英国ではジョンソン首相率いる保守党の支持率が50%超に跳ね上がっています。カナダのトルドー大統領も支持率が74%に急上昇で、G7メンバーで支持率が下がっているのは安倍首相ただ一人という厳しい状況です。

   他にも、オーストリア(77%)、オランダ(75%)、ベルギー(79%)と、欧州各国リーダーの支持率が大幅にアップ。リーダーたちの国民へのストレートなメッセージと、「経済よりも何よりも、国民の命を守る」という強い姿勢が評価されての結果だと報じられています。

米メディア「星野源コラボ動画では支持率は伸びない!」

   一方、安倍首相の「お友達」である米トランプ大統領の支持率は、一時は伸びたものの、記者会見で乱発される問題発言の影響もあって、最近は「伸び悩み傾向」に。それでも、根強い「岩盤支持層」のおかげで「平行線」を保っているところが、安倍首相との違いでしょうか。

   各国リーダーと比べて、安倍首相の支持率が低下している原因はどこにあるのでしょうか?

   先日、星野源さんの「うちで踊ろう」動画に重ねて安倍首相が投稿した「stay at home動画」が非難を浴びるなか、菅官房長官が「過去最高の35万を超える『いいね』をいただいている」と発言して火消しを図りましたが、米ブルームバーグは、次のようにバッサリと切り捨てました。

The video is the latest misstep in Abe's start-stop campaign against the virus.
(動画は、安倍首相の「場当たり的」なコロナ対策の、「最新版の失策」だ)
misstep:失策

   「start-stop」は、文字どおり「スタート」と「停止」を繰り返すこと。この場合は「実施しては止める」つまり「場当たり的な政策」、という意味でしょうか。

   ブルームバーグは記事のなかで、布マスクを全世帯に配布すると突然発表して「met with derision 」(物笑いのタネになった)ことも紹介。安倍首相がコロナ対策で「失策」続きであることを強調しています。

   おもしろいのは、安倍首相の「動画騒動」を、「賛否両論」や「共感の声も寄せられている」といった「バランス」を取って報じる日本メディアと異なり、海外メディアには好意的なトーンがまったく感じられないことです。海外の目には、安倍政権のコロナ対策がそれほど「異質」に映っているのだと思います。

   ブルームバーグは、安倍首相の「数々の失策」と「支持率の低下」に触れたあと、「韓国の文在寅大統領の支持率は56%に急騰している。積極的なコロナ対策が国際的な称賛を得ているだけではなく国内での支持率増にもつながった」と論じていました。

   新型コロナウイルスの襲来は、皮肉なことに各国首相の「力量」を浮き彫りにしてしまいました。単なる「人気取り」や「場当たり的な施策」で上がるものではない......。安倍政権が「生命線」とする「支持率の本質」が、コロナ禍で浮き彫りになってきたと言えるでしょう。

◆ 新型コロナウイルス注目ワードVol.8 「stay at home 」(家に居よう)

   新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、各国でスローガンとして広がったのが「stay at home」でした。「家に居よう!」という意味で、「外出を自粛しよう」という呼びかけに使われています。シンプルな表現が功を奏して、世界中に広がっています。

Stay at home(家に居よう)
Japan issues stay-at-home order for residents
(日本政府が外出自粛令を出した)

   外出自粛をすることでウイルスの蔓延を防ぎ、結果として医療従事者や多くの人たちの命を救うとされています。次のメッセージが、日本でも広く浸透することを願います。

Stay at home, Save lives
(家に居よう、そして命を救おう)

(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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