2020年 10月 27日 (火)

【コロナに勝つ! ニッポンの会社】居酒屋からテイクアウトに軸足 ワタミ「から揚げの天才」FCチェーンを加速

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   外食・食事宅配大手のワタミ(東京都大田区)は、2年前から持ち帰りと店内飲食もできる「から揚げの天才」の店舗展開を、新しい事業の柱として力を入れている。

   中食や家飲みが増えることを見込んで始めた取り組みだが、新型コロナウイルスによる「新しい生活様式」の影響で中食需要が急増。現在の7店舗から、7月までに総店舗数は一気に30店舗を上回る見込みになった。2020年6月2日に発表した。

  • 2月19日に、東京都北区にオープンした5番目の「から揚げの天才」十条銀座商店街店
    2月19日に、東京都北区にオープンした5番目の「から揚げの天才」十条銀座商店街店
  • 2月19日に、東京都北区にオープンした5番目の「から揚げの天才」十条銀座商店街店

テリー伊藤さん監修、こだわりの玉子焼きとコラボ

   「から揚げの天才」は、ワタミが居酒屋事業などで35年培ったノウハウを注いだ揚げたてのから揚げと、実家が東京・築地の玉子焼き専門店で知られる、タレントのテリー伊藤さんが監修した、こだわりの玉子焼きを組み合わせた店舗。から揚げは「黒醤油」「塩?と極出汁」「辛味噌」と3種類。1個99円の「デカから揚げ」や「玉子焼き付きからたま3個、ライス付き」(498円、いずれも税別)などが人気メニューになっている。

   店舗には、狭いながらもイートイン・スペースを確保しているものの、お弁当なども用意する、テイクアウト店舗のスタイルだ。

   ワタミは、創業者の渡邉美樹氏が2013年5月に、国政への転出を目指し会長職を辞任。「ワタミには戻らない」と言っていた渡邉氏だが、19年7月に取締役となり、10月には会長兼CEOに復帰した。同氏はその際、高齢者向けに食事を配達する宅食事業を伸ばすことと、外食では居酒屋などの直営店主体のそれまでの経営を大きく転換してフランチャイズ(FC)展開を拡大していくことを宣言した。その一つが「から揚げの天才」事業だ。

   1号店は、渡邉会長復帰前の2018年11月、東京都大田区梅屋敷にオープン。その後しばらく出店がなかったが、19年7月に同区多摩川に2号店、10月には葛飾区のJR亀有駅前に3号店が誕生した。

   そして2020年4月、FC1号店が埼玉県加須市にオープン。契約したオーナーは、「カラオケまねき猫」を展開する株式会社コシダカで、FCはこのカラオケ店に併設している。

居酒屋65店は閉店へ

   「から揚げの天才」について、渡邊会長は「本格的に立ち上げることが復帰後の自分の仕事」と述べ、ワタミはFCの取り組みを強化。6月2日時点で直営4店舗、FCは3店舗になった。

   さらに、新型コロナウイルスの影響によってライフスタイルが変化したことで、ギアが数段アップ。総務省の家計調査などで「巣ごもり消費」へのシフトが顕著になっているが、テイクアウト需要の増加でFC加盟希望の問い合わせが急増。これを受けてFC出店を本格化させることにした。

   ワタミによると、「から揚げの天才」は、6月には11店の開店を予定。このうち10店がFC。7月は13店舗のオープンを予定しており、こちらはすべてFCだ。6、7月の新店24店舗で総店舗数はグンと増えて30を上回ることに。ワタミでは「大規模チェーンの確立に向けた足掛かりに」と、攻勢をさらに強める計画だ。

   一方、ワタミは5月27日に発表した2020年3月期決算で、「和民」や「鳥メロ」「ミライザカ」の居酒屋など、展開する491か店のうち、すでに採算が取れなくなっている65店舗を、21年3月までに閉店すると発表。新型コロナウイルスの影響で休業するなどして客足が遠のいていることに加えて、消費者の外出自粛や在宅勤務は今後も続き、居酒屋事業では今後需要の回復が見込めないとして撤退を余儀なくされた。

   居酒屋事業からテイクアウトを軸足に、大きく舵を切った。

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