2024年 4月 26日 (金)

【企業分析バトル 第2戦】売れるユニクロ、GU 「世界」のファーストリも株は魅力的ではないかも......(早稲田大学)

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

PER「63倍」PBR「6.2倍」では......

   ファーストリテイリングの強みは、高いブランド力と大きい企業規模から来る豊かな経営資源にあります。経営資源があることは非常にいいことです。新規の地域開拓、事業開拓においても既存のノウハウ、資金を活用できます。

   また、同じカジュアル衣料の市場にライバル会社が登場しても、経営資源を集中的に投入することによって、ライバル企業がニッチな層や特異的な強みをもっていない限り、窮地に追い込むことが可能になります。最終手段としてはライバル会社の買収も選択肢に入れることもできるのです。

   また、業種も魅力的です。「衣服」は、いつの時代も必要なものです。10年後に、人々が衣服を着ていないとは想像しにくいです。さらに、ハイブランドでないため、サイクルで訪れる不景気による贅沢品の消費低下にも対処が容易です。

   このように、非常に魅力的なファーストリテイリングですが、今回は買うのを見送りたいと思います。

   理由は、株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)にあります。予想PERは63倍であり、PBRは6.2倍です。PERは、会社の利益と株価の関係から割安性を測る指標です。一般的に「PERが低ければ低いほど、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安である」といえます。

   PBRは、企業の株主資本(純資産)から見た株価の割安度です。「PBR=1倍」が評価基準なので、理論上PBRは1倍を下回らないと考えられるため、「PBRが1以下」の企業は割安性が極めて高いといえます。

   そうやって考えると、ファーストリテイリングのPER「63倍」PBR「6.2倍」というのは、割高であるといえます。

   これらから、私の基準では魅力的な価格ではないという結論に至りました。いくら事業が魅力的な企業であっても、その価値に価格が見合っていなかれば、到底買う気にはなれません。よって株式の購入は見送りたいと思います。

「ファーストリテイリング」(9938)
年初来高値(2020年6月10日)   6万6130円
年初来安値(2020年3月13日)   3万9910円
取得株数                 な し

【株式取引ルール】
月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
1年間のトータルで損益を競います。
プロフィール
早稲田大学 AM
基幹理工学部3年。資本主義では資本家が頂点にいることを察し、またインフレリスクを回避するため、消極的に株式投資をはじめる。趣味は読書、料理とバイト代で株を買うこと。資本主義における株式の力を強く信じており、その力に魅了されている。
好きな言葉は「Be Fearful When Others Are Greedy and Be Greedy When Others Are Fearful.」。東京都出身。
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