【きょうの格言】「部下と結婚するなんてみっともない」 なぜ女性は白馬の王子様幻想が捨てられない?(丸ノ内ミカ)
合コンで「女性管理職」はウリにはならない
F乃さんは、自分より年収も社会的ステータスも上と思われる男性たちとのお見合いや合コンに参加することもしばしばあるそうですが、そこでは女性管理職であることは大っぴらには言わないそうです。
「女性管理職であることがウリになるなら言うんですけど、そういうケースは少ないですね。たいていの男性からは『そうなんだ、大変だね』みたいな感じでスルーされるか、逆にイジられることもあります。前に参加した飲み会では、隣の男性が最後まで私のことを『課長、課長』と言ってて、ちょっとイヤになってしまいました。男性から見たら、管理職と言った途端に、お付き合いの対象ではなくてライバルに見えてしまうんですかね」
それでも、どこかに管理職の自分に引け目も感じず、ライバル視もせず、大きな器で受け止めてくれる男性がいるはずだと思い、知り合いに出会いの紹介を頼んでいると言います。
そこで私、丸ノ内ミカは、遠くの青い鳥より身近な男性であるTさんをもう一度見直してみては? と提案してみました。
TさんはF乃さんを尊敬していて、異動も転職もせずにずうっとついてきてくれていますし、F乃さんの管理職としてのしんどさも理解し、時には愚痴の聞き役にもなってくれる。そういうのも包容力の一つの形と思いますし、F乃さんを充分守ってくれてるように見えるのですが......。
私の提案に、F乃さんは
「そうですねぇ。そうとも言えるかもしれないんですけど。実際、管理職をしている友人も、『格上の男性を探してたら、私たちみたいな猛女は結婚できないから、もう年下に行くわ』と言って、部下だった男性と結婚した人がいましたが、5年で離婚しました。愚痴を聞いてくれたり、話し相手になってくれたりするだけなのが物足りなかったそうです。その話を聞くと、私も友人の二の舞になるかもと思って、Tさんに対して躊躇してしまうんですよね」
F乃さんはそう言って、淋しそうに笑いました。
もうおわかりですね。
時代が進み、女性が管理職や指導的地位を務めるのが当たり前になってきている現代ですが、女性たちの心の中は、器の大きい、包容力のある男性の愛情を求める不変的な気持ちが大きいのです。
そうしてF乃さんのように、「自分より格上の男性」を求めてしまうのですが、「収入やステータスが格上であること=女性を愛する気持ちや守る気持ちが大きい」とは限りません。収入やステータスが女性より格下であっても、大きな愛情を持つ男性もいるのです。賢いサバイバー女子のみなさんは、男性の真の愛情や器を見抜ける慧眼を持ちましょう。
【きょうの格言】「部下」だからといって女性を愛する気持ちまで「格下」なワケではない
それでは、また次回。(丸ノ内ミカ)