【コロナに勝つ! ニッポンの会社】ああっ 客室稼働率10%台 「Go To」に頼るだけじゃなく...... ワシントンホテルが打った「次の一手」

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   新型コロナウイルスによる落ち込みをカバーする政府による観光振興策「Go Toトラベル」キャンペーンが始まったが、旅行・宿泊関連の企業はなお、自助によるコロナ対策に懸命だ。

   全国でビジネスホテルチェーンやシティホテルを展開するワシントンホテル(名古屋市)は、R&B(ルーム・アンド・ブレックファスト)ホテルチェーンの一部店舗で、朝食会場として使用しているロビースペースをシェアスペースとして貸し出すサービスを始めた。2020年7月21日の発表。

  • R&Bホテル東京東陽町のロビースペース
    R&Bホテル東京東陽町のロビースペース
  • R&Bホテル東京東陽町のロビースペース

1時間600円のシェアオフィス

   新型コロナウイルスの感染拡大で、社会生活や経済活動について自粛が大きな流れとなり、企業出張やイベント、個人旅行についても例外ではなく、ホテル需要は大幅に減少している。

   観光庁が2020年6月30日に発表した宿泊旅行調査(4月・第2次速報、5月・第1次速報)によると、4月の国内ホテル・旅館全体の客室稼働率は16.3%、5月は12.8%で、それぞれ前年同月比80.9%減、84.8%減だった。

   ホテルなどの宿泊施設では、飲食サービスの充実や、有休スペースを活用してコロナ禍で定着化したテレワークで生まれた新たなスペース需要を取り込もうとする動きが盛んになっている。

   ワシントンホテルでも「3密を避けるための分散勤務や、リモートワークのニーズが高まってきていることから、ビジネスホテルという立地の良さを活かし、ワーキングスペースとして利用いただく」と、新たに企業を対象としたスペースシェアリングサービスを始める。

   今回のサービスにあたり、ワシントンホテルは企業を対象としたスペースシェアリングサービスの「TIMEWORK(タイムワーク)」にシェアオフィスとして加盟登録。このシステムを通じてスペースを貸し出す。

   利用可能ホテルは、東京2か所、名古屋、大阪、福岡で1か所ずつ。11時から17時まで利用でき、利用料は1時間600円。ワシントンホテルのR&Bホテルは24か所あるが、8月にはそのすべてでシェアリングサービスを始める計画。

   「TIMEWORK」は、不動産大手の東京建物、日鉄興和不動産、日本土地建物などが共同で開発した、企業を対象としたスペースシェアリングプラットフォーム。シェアオフィススペースを提供したい事業者が加盟登録することで、利用したい企業(の従業員ら)が、加盟事業者の各スペースを自由に利用できる。2019年11月にサービス開始。この8月には、ワシントンホテルのR&Bホテル24か所を加えて全国70拠点になる見込み。

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