2024年 4月 27日 (土)

【株と為替 今週のねらい目】コロナ禍ばかりでない、強まる警戒感 懸念は米中対立の先鋭化(8月11日~14日)

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東京外国為替市場 米国経済の先行きに募る不安感

ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=104円50銭~107円00銭

   2020年8月7日(金)終値 1ドル=105円91銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続きドルの上値が重い展開になりそうだ。

   前週のドル円相場は、底堅い動きだった。米経済指標が市場予想を上回ったことから、ドル買い・円売りの動きが見られ、一時は1ドル=106円台にドルが上昇する局面も見られたが、米国経済の先行きに対する不透明感は強く、ドルの上値は重かった。

   今週のドル円相場は、引き続きドルの上値が重い展開が予想される。7月の米国雇用統計が市場予想を上回るなど、米国の経済指標には市場予想を上回るものもあるが、新型コロウイルスの感染拡大が続いており、トランプ政権と米民主党指導部との新型コロナウイルスの追加経済対策をめぐる話し合いが物別れに終わるなど、米国経済の先行きに対する不安感は強く、ドルの上値は抑えられそうだ。

   経済指標は、国内では11日に7月の景気ウォッチャー調査、2020年上半期(1~6月期)と6月の国際収支、12日に7月の工作機械受注などが予定されている。

   海外では、12日に米国の7月の消費者物価、14日に米国の7月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率。中国の7月の小売売上高と工業生産などが予定されている。

(鷲尾香一)

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