2021年 11月 29日 (月)

管理職必読! 人は「変化」でやる気を起こす マンネリこそ「悪」だ!(西野一輝)

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   年齢が上がるとモチベーションを維持するのが簡単ではない。むしろ大変で、その壁に悩むとの話をよく聞きます。たとえば、広告代理店でクライアントに対するプレゼンテーションで契約の可否が決まるアカウント営業のSさん。

   若手時代はクライアントから、

「ありきたりの提案内容で何も感じなかった」

   と言われればショックでモチベーションは大幅ダウン。眠れない夜を経験していました。

   ただし、その次の提案で用意周到に準備して「前回とは見違えるような内容。素晴らしい」と称えられれば、モチベーションが大きく上昇。こうしたボラティリティを通じて仕事の質も高まり、成長をしていたようです。

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35歳を過ぎると「危険」信号が点灯

   ところが35歳を超えて、仕事の一喜一憂も慣れてしまい、仮に受注ができなくても「仕方ない。次で頑張ろう」と割り切り、提案レベルを上げる努力はしない状態になってしまい、「中だるみ感」を覚える毎日を過ごすようになってしまいました。

   さらに40歳が近くなると仕事も同じようなことの繰り返しで、目標達成もほどほどで頑張りすぎなくていい、そんな落としどころが見えてきます。こうしたマンネリ化は、どんな職種であっても直面する問題かもしれません。

   こうした中だるみが起きる背景には、組織上の「閉塞感」が起きやすい環境が大きな要因と考えられます。

   社内はフラット化されて、次のキャリアが不明確な会社が増えました。10年後になれそうな役割がよくみえない、なれたとしても「うれしくない」役割しかみ見当たらない。

   ちなみに、医者の方々に話を聞いてみると40代、50代と年齢が上がるとモチベーションが上がりづらくなる医学的根拠はないとのこと。気力、体力が下がりますが、それとは関係ないということなのでしょう。

   年齢を重ねたからではなく、自分に与えられた「仕事する環境に変化がない」ことが問題であると思います。

   人がやる気を起こすのは、変化の感じを察するとき。新しいことに直面したり、やったことのないことに挑戦したりするときに、変化感は生まれます。モチベーションのボラティリティが小さくなって、中だるみしている40代、50代がいたなら、変化の刺激を与えることです。

「推奨」は強制的に「やれ」に近い動きをいう

   ちなみに変化の刺激を会社に期待してはいけません。自らが仕掛けて刺激をもたらしましょう。たとえば、イマドキ話題の副業を果敢に取り組む。日本政府は「働き方改革」で副業や兼業を推進しています。

   ただし、多数の企業が副業を就業規則で禁じていたため、広がりが遅れていました。ところがメガバンクの行員全般や大企業の役員クラスで副業が推奨されるようになりました。

   推奨ということは強制的に「やれ」に近い動きと言えます。おそらく数年後には副業・兼業していないと出世できない、評価が低いという極端な流れに変わっていく気配され感じます。

   こうした流れに便乗して変化の刺激を自分に提供しましょう。すると、兼業・副業がこれまでの仕事にもいい刺激を提供してモチベーションを上げたり下げたりしてくれることが多いようです。

   マンネリ化していると感じていた仕事を客観的にみる機会にもなり、仕事を通じた成長実感が戻ってきた...... と話してくれる人が周囲でもたくさんいます。ただ、兼業・副業までは難しいと考えるなら、社内外で新たな仕事や取り組み、プロジェクトに関わる機会をつくってはどうでしょうか。

   会社によってはジョブローテーションとして新たな経験が得られる機会を果敢に提供してくれます。加えて、公募型で得られる機会を準備する会社も増えてきました。こうした機会を極力得られるように人事や上司にアピールしていくと変化を得られる可能性は高まることでしょう。

保守的な職場、だったら「外」に目を向けてみよう!

   知人で製造業に勤務しているRさんは、入社から管理部門一筋のキャリアで仕事上の専門性は得られたものの、変化が乏しく、これまでの経験から対処すれば何とかなる毎日を過ごしているとのこと。ゆえにモチベーションの上がり下がりを感じることが皆無な状態が何年も続いているようです。このまま定年まで同じ仕事をして、成長実感ややりがいを得る機会がないまま時間が過ぎてしまうのか、と不安に駆られることもあると話してくれました。

   ただ、同僚も部署を異動することが少ない職場環境で、異動を社内で願い出ることが上司や会社に対する不満からの反乱と思えるくらいなので、変化が起きることは相当に難しいようです。

   でも、こうした社内で変化を得ることが難しい保守的な職場はたくさん存在しています。そうであるなら社外に活路を見出すべきでしょう。働き方改革の推進もあり、勤務時間は短くなり、退社後に変化を得られる取り組みをすることは十分に可能なはずです。

   たとえば、知人のKさんは建設業に勤務しながら趣味をベースに勉強会を主催。勉強会は週に1回。SNSで集客して20人以上が参加する規模にまで拡大しているとのこと。参加者は年齢も職業もバラバラ。勉強会終了後の懇親会で、ぶっちゃけ話をする機会があり、そこで語られる不満や実情を聞くと「自分は恵まれているかも」とか「もっとマジメに取り組むべきことがたくさんあるな」と、自分の仕事を見つめなおす貴重な機会になっているようです。

   副業までいかなくても、異業種交流することで得られる変化はあるはずです。(西野一輝)

西野一輝(にしの・かずき)
西野一輝(にしの・かずき)
経営・組織戦略コンサルタント
大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000人以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。
著書に、「モチベーション下げマンとの戦い方」(朝日新書)がある。
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