2020年 9月 25日 (金)

「20年前のIT技術で大騒ぎ」 でも、いいんです!「半沢直樹」は「ビジネスエンタメ歌舞伎」で大ヒット街道爆進中(生野あん子)

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   みなさん、今季大注目のドラマ「半沢直樹」(TBS系)を、ご覧になっていますか。2013年に放送された前シリーズは、視聴率42%を叩き出した怪物作品。堺雅人さんが演じる主人公の銀行員、半沢直樹のセリフ「倍返しだ!」は流行語となり、日本中を沸かせました。

   7年ぶりとなる今作も、放送前から話題沸騰でした。最近公表されたデータによると、8月2日放送の第3話は、録画視聴を含めた「総合視聴率」が34.4%(参照データ)。日本人の3人に1人が見ていることになり、テレビ離れが著しい現代社会では間違いなく「大ヒット」ですね。

   そんな半沢直樹の第3話では、証券取引等監視委員会が東京セントラル証券に立ち入り検査をするシーンが印象的でした。

  • ドラマ「半沢直樹」はビジネスエンターテインメント歌舞伎だ!(写真は、TBS番組ホームページから)
    ドラマ「半沢直樹」はビジネスエンターテインメント歌舞伎だ!(写真は、TBS番組ホームページから)
  • ドラマ「半沢直樹」はビジネスエンターテインメント歌舞伎だ!(写真は、TBS番組ホームページから)

クラウド上の隠しファイルがバレバレ!?

   第3話では、オネエ口調で華々しく登場する金融庁の黒崎駿一が、半沢たちの逆買収計画書を暴こうと奮闘します。黒崎の執拗な捜索により、半沢が最も隠したいデータが「クラウド上の隠しファイル」に入っていることが判明。危機一髪! と思いきや、半沢はIT社長の瀬名洋介に助けを求めます。

   そして、瀬名のもとで働く天才プログラマーの高坂圭(吉沢亮)が、問題のファイルを無事に削除する......という流れ。

   大切な機密ファイルが、ゴミ箱アイコンの少し下にカーソルを進め、そこからさらに右へカーソルを進めた背景を数回クリックするだけで開けてしまうという設定にもニヤリとさせられましたが(カーソルがたまたま反応するリスクは...?)、わずか数ケタのパスワード(おそらく英小文字数のみ)を破るのに大騒ぎとか、いとも簡単に侵入できてしまう証券会社のシステムとか、IT初心者でも「そんなわけあるか~!」とツッコミたくなるエピソードが満載でした。

   ちなみに、SEとして働く知人に聞いたところ、「あれは20年以上前の技術レベルが前提。懐かしい気持ちになったよ」と、笑って言っていました。

   20年前のIT技術レベルで、現代の金融業界を描く半沢直樹。でも、良いんです。ビジネスの世界を通して、この作品が描くのは、敵と味方に分かれて泥臭い戦いを繰り広げる人間ドラマ。そこには、古いも新しいも超越した魅力があります。

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生野あん子(しょうの・あんこ)
30歳代の会社員。映画、小説、ドラマなど、どんなコンテンツにもつい、社会的背景を思い描いて批評しようとする精神性の持ち主。
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