2024年 4月 26日 (金)

「釣りマニア」なら知っている! 店内に入ると果てしなく広がる生物のDeepな世界(Vol.16「鳥海書房」)

偶然の出会いを学び楽しむ

   「実際に店に来ること」の大切さを、鳥海さんは語る。

「たとえば本を探しに来た時、たまたま目に入った隣の本のほうに知りたい情報が載っているかもしれない。店の本棚を眺めて、新しい疑問や好奇心が湧くかもしれない。そういった体験は、実際に本屋に足を運ばないと得られないものですよね」

   単純な答えはインターネットで簡単に見つけられるかもしれないが「自分が知らないということ」と知るのに、古書店の書棚は最適という。

「博物館と違って、本は触ることができます。ぜひ質感や印象を、手にとって身体全体で味わってみて欲しいです」

   「鳥海書房」が見せてくれる生物の世界は、素人の私にはクラクラするほど果てしなく深く広がっているように感じられた。膨大に蓄積された知識を目の当たりにし圧倒される体験は、決してインターネットでは味わえない、贅沢なひとときである。(なかざわとも)

なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。1994年、東京都生まれ。
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