2024年 4月 20日 (土)

商社のOB訪問の評価は属人的? だったら、やることはわかるはず!(鈴木修二)

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   こんにちは。鈴木修二です。最終的に商社に進むことになったのですが、近ごろ大学の後輩から内定者としてOB訪問? の依頼を多数いただき、この業界の人気ぶりに改めて驚いています。

   よく後輩に聞かれる質問として、OB訪問はたくさんこなすべきか、OB訪問をする社員はどう探せばいいのか...... とありますが、今回は自身の経験も踏まえて、商社でのOB訪問のベストなやり方について探ってみました。

  • OB訪問、みんなどうしてる?
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OB訪問は会ってみるまでわからない?

   さて、巷のメディアではよく「訪問先の社員の年次によって、質問を変えろ」といっている。たとえば1~3年目のような若手社員には「就活時代にどのように動いていたのか」、10年目ともなってくると中堅の管理職であることも多いから、「理念のようなことを聞け!」だとか......。商社の就活では、そういった話がまことしやかにささやかれているような気がする。

   しかし、正直いってこういった小手先の目論見は、ムダに終わる公算が大きいと思う。なぜなら、OB訪問というのは一対一の対話であって、理念のことを質問したところでOB訪問の評価が上がるわけではないし、むしろ質問の一つひとつよりも、合理性には欠けているがその社員とのフィーリングが合うかどうかが、OB訪問の高評価という点においては肝要になってくる。

「そんなのは会ってみるまでわからない。」

   たしかに、完全な運任せと思うかもしれないが、それがそうでもないのだ。

同じ大学の先輩内定者を頼るべき

   商社のOB訪問において、学生側は間違いなく評価をつけられている。しかし、この評価がかなり属人的で公平に機能しているとはお世辞にも言い難い。しかも、それが少なからず選考に影響を与えるのだから、学生が及び腰になるのも無理はない。

   であれば、まず評価に響かない志望企業の内定者に就活について聞くのが、次の二つの理由から、得策であると考える。

(1)1年分の就活ノウハウについて学べる。
(2)「アタリOB」についての情報が得られる。

   まず(1)についてだが、私自身1年間、試行錯誤しながら就職活動を続けたことで、いくつかの面で自分の成長を強く実感している。特に論理的な説明能力や、身振り手振りを踏まえた自分の魅せ方に関しては磨かれたところが多く、選考の結果を強く左右した要素でもあると感じている。

   これらのスキルセットをいかにして養うのか、成功した先人に聞くことほど手っ取り早いことはないだろう。

   そして、(2)だが、OB訪問の評価は属人的であり、人によっては学生に親身になって相談に乗ってくれる人もいれば、適当にこなすような人もいる。

   商社のOB訪問を数回こなして内定に至った学生は、たいていはこのOB訪問の社員に恵まれた可能性が高いと感じる。これを踏まえると、キャリアセンターの名簿にある無数の社員名から、誰に当たりをつけて訪問依頼をするべきかどうかは、一つ上の先輩の選択を踏襲するだけで答えがわかるというものである。

   OB訪問を確実にこなすためにも、この今ある時間にあらゆる媒体を利用して、大学の内定者学生にコンタクトをとっていこう。(鈴木修二)

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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