2024年 4月 24日 (水)

日本の経営者は「デザイン」に目覚めよ! コト消費に応えるカギ

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企業はデザインの重要性に気づきはじめた

   本書の著者、尾崎美穂さんは、経営コンサルティングの株式会社and D.consulting(アンドディーコンサルティング)を経営するデザイン経営コンサルタント。以前に勤務していた会社が経営難に陥り、閉鎖目前となったところで経営を託され、フリーランスのデザイナーとして働いていたときに得たデザインの知見を生かし、その力を活用して会社を舵取り。その後3年で「V字回復」させた経験からデザイン経営コンサルタントの道を歩み始めた。

   本書によると、現代では消費者のニーズが「モノからコトへ」とシフトしているという。どういうことか――。

   つまり、消費者は商品やサービスを選ぶ際に、機能性の高さはもちろん、それらがもたらす心の豊かさや満足度も重視するようになってきているというのだ。

「技術力の高さを伝えるだけでは消費者の購買意欲は湧きませんし、他社との差別化も難しくなります。商品やサービスに消費者が求める付加価値を与えて『選びたくなる』理由を作り出す必要があります」

   こうしたことで成功した代表例がアップルであり、スラックであり、ダイソンだ。だが、経営者の誰もが「アートやデザインに精通」しているわけではない。だから、デザインが経営にとって重要であることに気づいた企業は、外部からデザインの素養を導入しようとデザイン会社の買収や資本提携を加速している。マッキンゼー・アンド・カンパニーやアクセンチュア、アドビシステムズなどが、その代表例だ。

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