2021年 6月 19日 (土)

コロナ禍で賃貸ユーザーがいま求めている物件の「仕様」とは!?(中山登志朗)

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コロナ禍を逆手にとって快適な家庭内生活環境を提案

   このように、インターネットの需要がこれまでになく高まって生活インフラとして欠くことのできないものになっていると考えれば、大家さんや賃貸仲介・管理を手掛ける会社は今後手掛けるべきサービスとして、高品質で大容量の回線を導入することや、まとめて契約することでより安価に回線を提供すること、万一何らかのトラブルで繋がらなくなった際に素早くリカバリーできる体制を整えること、などが必要になってくるでしょう。

   一例を挙げると、次世代インターネット接続方式と言われるIPv6(インターネット・プロトコルver.6:現状はIPv4)にも対応できる環境を、いち早く導入している賃貸物件もすでに出てきています。システム・エンジニアなど自宅でも高セキュリティ&高品質なインターネット環境で仕事をする人から好評とのことです。

   ちなみに、IPv6に対応すると潤沢なアドレス空間が持てるようになります。さらにネット接続可能な家電類も含め、さまざまな機器がIPv6アドレスを使えるようになると、窓の施錠ほか防犯対策、照明のオン・オフや番組録画の予約、帰宅前の入浴準備や調理開始、室内清掃やペットへの給餌など、日常生活の多くを効率化できる快適な住環境を提案することもできるようになります(ただし電力の契約アンペア数にも注意が必要です)。

   コロナ禍での巣ごもり需要を逆手にとって、インターネット環境を最新のものにヴァージョンアップすることで、より快適で安心・安全な生活環境を提供できる環境が整いつつあり、また実際にこのような高機能な賃貸物件も一部で世に出始めています。

   コロナ禍で生活環境や日常のルーティーンが大きく変わり、移動や旅行、会食の自粛など「自由」が奪われるような何かとストレスが溜まりやすい状況に我々は身を置いています。

   この急激な環境変化に対応してインターネット環境を充実させることで、社会インフラ自体も構成を含めて大きく変わろうとしています。是非インターネット・リテラシーを磨いて、来るべき"コロナ後"に向けてもご準備いただきたいと思います。(中山登志朗)

中山 登志朗(なかやま・としあき)
中山 登志朗(なかやま・としあき)
LIFULL HOME’S総研 副所長・チーフアナリスト
出版社を経て、不動産調査会社で不動産マーケットの調査・分析を担当。不動産市況分析の専門家として、テレビや新聞・雑誌、ウェブサイトなどで、コメントの提供や出演、寄稿するほか、不動産市況セミナーなどで数多く講演している。
2014年9月から現職。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任する。
主な著書に「住宅購入のための資産価値ハンドブック」(ダイヤモンド社)、「沿線格差~首都圏鉄道路線の知られざる通信簿」(SB新書)などがある。
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