2024年 4月 18日 (木)

育休取得も進まないのに「男の産休」ってアリ? 厚労省に「ありがた迷惑」という女性が多いワケ(1)

育休取得者の4人に1人が妻の「イライラ」の元

   「取るだけ育休」という言葉がある。まだまだひとケタ(7.48%=2019年度)という低い男性の育児休暇取得率にあって、育休を取った勇気ある「イクメン」の中に、ただ家でゴロゴロしているだけで妻に「大迷惑」をかけている人が少なからずいるというのだ。その割合が、なんと4人に1人という調査が今年1月に発表された。

   調査をまとめたのは公益財団法人・日本財団と、ママ向けの生活支援アプリ「ママリ」を提供している「コネヒト」の共同チーム「イクメン育成プロジェクトチーム」だ。男性の「とるだけ育休」を防ぐための「7つの提言」をアドバイスしている。

(図表)育休中の夫が一日に家事・育児をする時間(「コネヒト」の調査資料より)
(図表)育休中の夫が一日に家事・育児をする時間(「コネヒト」の調査資料より)

   夫が育休をとった508人のママたちに、夫の育児・家事協力に対する満足度を聞くと、「とても満足」と「まあまあ満足」が合わせて76.0%、逆に「あまり満足できない」と「不満だ」が計24.0%、つまり4人に1人もいた。

   驚くのは、育児中のママの場合は、ほぼ起きている時間の大半を赤ちゃんの面倒や家事にとられるが、育休中の夫がどのくらい育児と家事に協力したかを一日あたりの時間で聞くと、とんでもない結果が出た。「2時間以内」(32.3%)が3割以上に達し、ママとほぼ同じ程度の「8時間超」(20.1%)が5人に1人しかいなかった=上図参照

   1~2時間といえば、ぐずる赤ちゃんをちょっとあやし、洗濯物を干すくらいであっという間にすぎてしまう。あとはゴロゴロしているのだろうか。

(福田和郎)

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