2022年 1月 27日 (木)

育休取得も進まないのに「男の産休」ってアリ? 厚労省に「ありがた迷惑」という女性が多いワケ(2)

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「男性の育休さえ満足に取る人がいないのに、男の産休ってアリ?」

   厚生労働省が実施を目指す「男性の産休」新設と、企業に育休取得促進を義務付ける制度の動きが加速している。

   しかし、女性たちの間では、

「家でゴロゴロしているだけの、育休だってありがた迷惑なのに」
「まず、夫の家事・育児のスキルを磨く研修から始めてほしい」

という批判の声が多いのだ。いったい、どういうことか?

  • どこまで育休時に参加するかがカギ(写真はイメージ)
    どこまで育休時に参加するかがカギ(写真はイメージ)
  • どこまで育休時に参加するかがカギ(写真はイメージ)

「夫が家でゴロゴロ、ストレスで全身に蕁麻疹が出た」

   育休をとる勇気があり、「意識が高い」はずのイクメンでさえこのありさまだ。企業に義務づけて「意識が低い」夫たちが大挙してとるようになったらどうなるのか、女性たちの心配の声がネットにあふれている。

   まず、ジャーナリスト(福祉・医療・労働)で早稲田大研究所招聘研究員の、なかのかおりさんが、こう指摘した。

「男性の育休の義務化は難しい。労組・連合のコロナ休業中のアンケート調査によると、男女とも在宅ワークが進んだにもかかわらず、約8割の女性が育児対応をしていました。意識が高く、家事や赤ちゃんの世話が苦にならない男性なら、うまくいくでしょう。でも、自分の役割でないと思いがちな男性、単純に女性の心身の負担が理解できない男性が少なくありません。夫がいても頼めないと、食事を出すなど『夫の世話』も増え、妻のストレスになるだけ。男性の意識向上やトレーニングから取り組む必要があります」

   実際に夫が育休をとった経験を持つ女性から、こんな残念なエピソードが相次いだ。

「正直、義務化はやめてほしい。取りたい人だけが取ればいい。旦那が育休を取ったが、ずっと寝てばかり。こっちは授乳があるから24時間子どもにつきっきりになり、2時間くらいまとまった昼寝がしたいのに、夫にその発想がなく、自分だけがゴロゴロ。オムツを変えただけでやったつもりに。ストレスが溜まってイライラ...。義務化より稼いでほしい!」
「男の産休って、妻からすれば『ちょっと家事を手伝ったくらいでドヤ顔されるなら、会社にいてくれたほうがよい』と思うはず。一番不愉快に感じるのは、産後の大変な時期にもう1人、デカくて可愛くない子どもができること。育休を取るにしても夫婦で話し合って決めないと、今後の家族生活が大変になりそう」
「家事がそうとう出来る人でないと育休は無意味。気持ちよりも何よりも家事のスキルが一番大事。3人目の子の時に夫が育休を1か月とったが、できるのはカレーを作ることと掃除機をかけること。夜間授乳を代わってくれるわけでもなく、夕方4時からビールを飲みだし、長男にチョッカイかけてケンカする始末。完全に『とるだけ育休』でした。私はよけいなストレスで、全身に蕁麻疹(じんましん)が出ました」
育休が夫婦げんかのタネになることも......
育休が夫婦げんかのタネになることも......
「男性の産休育休よりも、子供が3歳までは定時帰宅とか時短勤務とかを義務化してくれたほうが助かります。うちの夫に『今後育休が義務になるのと、時短か残業なしになるのと、どっちがいい?』と聞いたら、『仕事を休めるなら育休がいい』と言っていました。共働きで2歳児がいますが、平日休日を問わず家事育児ノータッチの夫が育休取って何かやってくれるとは到底思えない」
「育休を考えている男性方。産後の奥さんはボロボロです。旦那さんのフォローまでできません。出産を迎える前に奥さんから家事を教わったり、母親学級に一緒に行って勉強したりして、準備してから育休とられてください。きっと素敵な時間になると思います」

「育休をとり、子どもの成長に寄り添えて感動した」

   一方、少数派だが、賛成の女性もいる。

「私は今3人目妊娠中ですが、夫が初めて育休取ろうかなと言っています。正直家事はアテにならないけど、上の子2人の面倒や相手をよくしてくれる子煩悩な夫なので、上の子2人を任せられるなと思うと本当に心強いです。もっともっと育休取得が進んで欲しい!」

   育休を取った男性経験者からは、こんな声が相次いでいる。

「4人目が産まれて半年。初育休中です。洗濯以外の家事はほぼ俺がやっています。実感した事は、『家事は相当できる人じゃないと育休は無意味(俺は一人暮らしが長かったからなんとかできている)』『赤ちゃんの成長を毎日見られるのが楽し過ぎる』『妻が毎日ご機嫌で、妻の心に余裕がある』『上3人の子供と接する時間ができ、お話し、食事、お風呂と毎日一緒にできる事が増えた』『とにかく、妻、子供、赤ちゃんがみんな楽しく過ごせるという事』。仕方なかったとはいえ、朝6時には家を出て、帰ってくるのは23時だったが、こんなにも楽しい時間を一緒に過ごせてこられなかったのかと思うと、寂しくなったし、悔しかったし、悲しかった。これを実感した時、育休は心から必要だと思った」

   この投稿には女性たちからエールのコメントが殺到した。

「なんて素敵な旦那さん。このような言葉が出てくるなんて素敵です。そのお気持ち奥様にも伝わっていると思いますが、言葉にして伝えてあげてください。世の中の女性、皆そんなことを言ってくれる旦那さんと結婚したいって思っています」

   同じ育休中の男性からも共感の声が。

「自分も昨日から最大6か月間の育休に入りました。もうすぐ3人目が産まれる3児の父です。やっぱり育児と家事を1人でやってきた妻には感謝しかありません。確かに家族と向き合える時間がたくさんできたことは本当に幸せです」
「オレもいま育休取得している立場だけど、何が一番いいって、子どもの成長をそばで見ることができることだと思うね。子どもの成長って、一生に1回しか見ることができないから、仕事メインで生活してきて、あとになってから『あの時...』と思ってもやり直せない。だから言い方きついけど、こんな大事な時に仕事なんかしている場合か! と言いたいね」

   ただ、「男性の産休・育休」は根付くには、制度の新設や企業の義務化だけでは不十分だという声が多かった。

「制度自体は賛成です。しかし、せめて男性が残業せずに帰れるように部署の人員を増やすとか、企業に政府から補助金を援助するとか、バックアップしないと育休を取りにくい。結局、制度だけなら残った人員が地獄をみるだけだ。働き盛りの1馬力が組織からいなくなるのはかなり痛いよ」
「独身の私は、男性どころか、女性の産休育休にすら寛容になれない。産休に入る前から、通常通りの仕事ができなくなるし、育休明けてもいつも休む。独身者は、ずうーーーっと負担と不公平を感じ続けているだけで、何の報いもないからです」

海外では「夫が育休をとり、妻が働きにでる」ケースも

   海外生活経験者からこんな指摘があった。

「欧米のように性別年齢に関係なく、一定期間勤務すれば長期間休みを取れる制度を作ればよい。その休みを育児に使うか、自身の学び直しに使うか自由に選択できるようになれば、不公平感が解消されるのではないのかと思います。休暇に『育休』『産休』と名前をつけるから不公平感が増すのではないでしょうか」
海外では夫が育休、妻が働きに出るケースも(写真はイメージ)
海外では夫が育休、妻が働きに出るケースも(写真はイメージ)
「イギリスに住んでいましたが、休暇に対する考え方が素晴らしい。バカンスシーズンは不動産屋にメールしても『担当者が戻るのは2週間後です』とそれまで放置される。他の人が担当してくれるケースはまずない。日本だと、メールで問合せをして、すぐに返答がないと苦情がくるでしょうね」

   スウェーデンにいたことがあるという人からはこんなアドバイスが。

「旦那が育休をとるとしたら、奥さんは働きに出たほうがいい。スウェーデンはそう。だから街中に平日、父親だけでベビーカー押している人がわんさかいる。2人で休まなくても、父親だけ休んだほうがちゃんと育児をするようになるんじゃないかな」

   これには女性からこんな賛同の声が。

「父親が育休とるなら女性が働くっていうのは結構賛成です。ほとんどの男性は育休とっても休暇になるだけ。家事育児も自分の責任ではなく母親のサポート程度としか考えていない人が大半だから」

   確かにグッドアイデアだ。これなら産後うつも減るのではないか。

(福田和郎)

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