2024年 3月 19日 (火)

「テレワーク中の同僚の雑用が増えてつらい」女性の投稿に怒りと同情の声が交錯 同僚はママ友と楽しくランチ...(2)

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   緊急事態宣言が出されてテレワークを導入する会社が増えている。しかし、誰かが出社しなければならない。そんななか、

「テレワークの同僚の雑用が増えて出社がつらい」

という女性の投稿が同情と共感を呼んでいる。

   投稿主は、4人しか事務員がいないなか、1人で毎日出社を命じられたシングルマザー。4人分の雑務を担わざるを得なくなったばかりか、ほかの社員の電話対応、来客対応で消耗しきっている。しかも、在宅ワーク中の同僚は、「勤務時間」に美容院やママ友とのランチまで楽しんでいるという。

   彼女はどうしたらよいのか――。専門家に聞いた。

  • 在宅の人にかかってきた電話もとらなくてはいけない(写真はイメージ)
    在宅の人にかかってきた電話もとらなくてはいけない(写真はイメージ)
  • 在宅の人にかかってきた電話もとらなくてはいけない(写真はイメージ)

在宅ワークだけがいい思いをするのはトップの責任

   J-CASTニュース会社ウォッチ編集部では、女性の働き方に詳しい、主婦に特化した就労支援サービスを展開するビースタイルグループの調査機関「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長に、今回の「テレワークの同僚の雑用が増えて出社がつらい」という投稿の話題について、意見を求めた。

――今回の投稿と回答者たちの意見を読んで、率直にどのような感想を持ちましたか。

川上敬太郎さん「本当に悩ましい状況だと思います。投稿者さんが、『体力的にも精神的にもとてもつらい』『八方塞がり』と表現されていることから、切迫した状況が伝わってきます。社長さんからは『こういう時なので乗り越えてほしい』と言われているとのことですが、このままの状態を続けてしまうと、投稿者さんの心身の負担は、いずれ限界を迎えてしまうように思います。
回答している方たちも、そんな厳しい状況を理解したうえで、我がことのように親身になっている様子がうかがえます。1人だけ出社して雑務をこなす投稿者さんは、孤独な立ち位置になりがちだと思います。回答者の方たちからのアドバイスはとても心強いのではないでしょうか」

――今回の問題の背景には2つの問題があるように思います。第1点は、現在のコロナ禍でテレワークを推進した場合、出社する人にさまざまな事務の負担が増えるという問題です。この点に関して今まで調査したことがありますか?

川上さん「コロナ禍で一度目の緊急事態宣言が出された際(昨年6月)、働く主婦層に、在宅勤務に対する意識調査を行ったことがあります。すると、『育児や介護をしながら働く人が増える』とポジティブな意見が大勢を占めました。在宅勤務する側としてはメリットのほうを強く感じる傾向にあります。
逆にいうと、投稿者さんの会社のように業務設計に不備がある職場の場合、在宅勤務の人ばかりがメリットを享受している裏側で、出社している社員にさまざまなデメリットが生じてしまっている可能性は十分考えられます。まさに在宅の3名の事務員だけがいい思いをして、投稿者さんだけがつらい思いをしている構図ですね」
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