2021年 4月 13日 (火)

「鬼滅の刃」を現代人の精神性から検討した新しい解釈書【尾藤克之のオススメ】

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年中行事の意義とはなにか

   ほかにも、日本における祭礼はたくさんありますが、新型コロナウイルスはあらゆる祭礼に何らかの影響を与えていると、一条さんは指摘します。さらに、コロナ禍における祭礼のあり方は、日本人の「こころ」を安定させるためにも、今後早急に検討されなければいけない課題だともいいます。

「冠婚葬祭、年中行事、そして祭礼は広く『儀式文化』としてとらえることができます。そして、それらは『かたち』の文化です。それが何のために存在するのかというと、人間の『こころ』を安定させるためです」
「コロナ禍では、卒業式も入学式も結婚式も自粛を求められ、通夜や葬式さえ危険と認識されました。しかしながら、儀式は人間が人間であるためにあるものです。儀式なくして人生はありえません。人間の『こころ』はいつの時代も不安定ですが、だから安定させるための『かたち』すなわち儀式が必要なのです」

   一条さんは、そう見ています。

   本書は、現代人の精神性を検討したうえで「鬼滅の刃」のヒットした要因を解説しています。さらに、日本人の性質を踏まえた上で「儀式」に帰結させている点が興味深いといえます。「鬼滅の刃」の新たな解釈を知りたい人には一読の価値があるといえるでしょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員
代議士秘書、大手コンサルティングファームで、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事。IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/故・橋本龍太郎元首相夫人)を運営。NHK、民放各社のテレビ出演、協力、経済誌などの掲載多数。著書は多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。
経営学修士、経済学修士。東京都出身。
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