2021年 5月 12日 (水)

コロナ禍でも4%の高金利 いまメキシコペソに投資する妙味は?(志摩力男)

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   2020年は、世界中が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの新興国通貨が下落しました。

   メキシコペソも、例外ではありませんでした。大きな影響を受けて、ペソ円は6円前後のレベルから4.3円前後へと、1.7円、30%近い下落となりました。

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メキシコペソが売られたワケ

   メキシコペソが売られた理由は、大きくは次の4つがあります。

(1)原油価格の急落。メキシコは産油国なので多大な影響を受けました。
(2)観光需要の消滅。コロナ危機で航空便が激減。海外旅行することが不可能になり、メキシコの観光産業は大打撃を受けました。
(3)海外からの送金の急減。海外で働くメキシコ人から本国へと送金される金額が、2020年は減少しました。コロナ禍で米国に入れなかったり、働いている人も雇用が不安定だったりと、家族に送金することもままならない人が多かったと思われます。
(4)米国経済の減速。最大の貿易相手国の経済不振はメキシコ経済を直撃したでしょう。

   しかし、状況は変わります。米国はワクチン接種率が最も高い国の一つですが、ワクチン接種が進むことで、米国内の新型コロナウイルスの感染者数はいずれ激減していくことでしょう。事実、現時点で一日の感染者数は10万人前後ですが、ピークの30万人前後からはだいぶ落ちてきました。

   米国人の気質を考えると、ワクチンを接種して自由を得たいという人は多いでしょう。ワクチン接種した人から海外旅行などの予約を入れ始めているとも聞こえてきます。米国人がそのうちカンクン等、メキシコの観光地に大挙して訪れることになるでしょう。

志摩力男(しま・りきお)
トレーダー
慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券など大手金融機関でプロップトレーダー、その後香港でマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現役トレーダーとして活躍中。
最近はトレーディング以外にも、メルマガやセミナー、講演会などで個人投資家をサポートする活動を開始。週刊東洋経済やマネーポストなど、ビジネス・マネー関連メディアにも寄稿する。
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