2021年 10月 26日 (火)

「新たな仕事をためらう若手社員への叱責」〈後編〉【第4回】(前川孝雄)

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   前編のCASE 「社員の義務を果たしなさい!」をもとに、上司の部下に対する対応のあり方を考えてみましょう。

   ポイントは、上司が部下の思いを正しく捉え、価値観を知ること。ハラスメント予防のあり方を定めること、日常的に予防することにあります。

  • 上司は部下の仕事と思いを把握できていますか?
    上司は部下の仕事と思いを把握できていますか?
  • 上司は部下の仕事と思いを把握できていますか?

仕事の意味や目的をきちんと理解させる

◆ チームの定例ミーティングでの会話
参考リンク:新たな仕事をためらう若手社員への叱責(前編)J-CASTニュース 会社ウォッチ2021年4月14日付

(1)新たな仕事の意味や目的をきちんと理解したい
   そもそも人は、往々にして新しいことに対する不安を抱くものです。また上からの指示命令に従うだけでは、本当によい仕事は担えませんし成長もありません。優秀な社員ほど、仕事の目的をしっかり理解したうえで創意工夫をしようと考えていえます。
CASEの若手部下の【Aさん】は、新たな仕事を頭から拒否してはいません。そこで、「新規事業がどういう経緯と目的で決まったのか」「自分が担う意味は何なのか」を知り、不安を払拭したいと考えている可能性があります。
   近年の若手世代は、社会貢献意識の高さから仕事の意味を問う傾向が高まっています。また終身雇用が保証されない中で、自分のキャリアにとっての仕事の意味を上司世代以上に真剣に考えていることも考慮すべきでしょう。

(2)現在進めている仕事と上手に調整したい
   また、本人にとっては現在自分が担っている仕事と新たな仕事との関係づけや、優先順位などを整理することも必要です。
   「新たな仕事を担当するには不安もある」との発言には、自分の中でうまく両立できるかどうかの見通しを持てなければ、責任をもって引き受けられないという気持ちを読み取ることもできます。
   何のリアクションもなく、安易に引き受けてしまう姿勢に比べ、むしろ慎重で信頼できる態度とも考えられるでしょう。

前川 孝雄(まえかわ・たかお)
前川 孝雄(まえかわ・たかお)
株式会社FeelWorks代表取締役
青山学院大学兼任講師、情報経営イノベーション専門職大学客員教授

人を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。(株)リクルートを経て、2008年に管理職・リーダー育成・研修企業㈱FeelWorks創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力研修」「50代からの働き方研修」「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」などで、400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年(株)働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人 企業研究会 研究協力委員、ウーマンエンパワー賛同企業 審査員なども兼職。連載や講演活動も多数。
著書は「50歳からの逆転キャリア戦略」(PHP研究所)、「『働きがいあふれる』チームのつくり方」(ベストセラーズ)、「コロナ氷河期」(扶桑社)、「50歳からの幸せな独立戦略」(PHP研究所)、「本物の『上司力』」(大和出版)など30冊以上。最新刊は「人を活かす経営の新常識」(FeelWorks、2021年9月発行)
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