2021年 12月 6日 (月)

汚染水放出を切り札「反日カード」にした文大統領が墓穴! 韓国政府は「問題なし」と結論【日韓経済戦争】(1)

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   また、泥沼の日韓の対立が始まるのか――。

   日本政府は2021年4月13日、東京電力福島第一原子力発電所でたまり続ける汚染水を浄化した処理水の海洋放出を決めた。2年間の準備期間を経て放出が始まるが、日本国内の反対を上回りかねない勢いで激怒しているのが韓国だ。

   早くも激しい「反日運動」が始まったが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は政権浮揚の切り札に処理水問題を利用しているフシがあるという。

   韓国紙で読み解くと――。

  • 処理水問題を「反日カード」にした文在寅大統領
    処理水問題を「反日カード」にした文在寅大統領
  • 処理水問題を「反日カード」にした文在寅大統領

外交儀礼無視で日本大使に頭を下げさせた文大統領

   日本政府が明らかにした福島第一原発の処理済み汚染水の海洋放出を、日本国内を含めて世界で一番怒っているのは、ひょっとしたら韓国の国民かもしれない。

   日本政府が処理水の放出を発表した2021年4月13日、方針決定の2、3時間後にはソウル市の日本大使館前は環境団体の抗議集会で埋まった。

   文在寅(ムン・ジェイン)大統領政権の日本政府に対する抗議の動きも早かった。1週間前の4月7日に実施されたソウル、釜山両市の市長選挙では、いずれも最大野党「国民の力」の候補に惨敗。日本でいえば、東京と大阪の知事選をダブルスコアで敗れたような大ピンチだ。

   文政権を巡っては、不動産政策の失敗や文氏側近らの疑惑などで国民の批判が高まり、支持率が過去最低の30%にまで急落。2022年3月の大統領選が危ぶまれる政権のレームダック(死に体)化が始まった。

   そこで切り札となったのが、文政権お得意の「反日カード」、福島処理水放出問題というわけで、朝鮮日報(4月15日付)「文大統領『日本の原発汚染水放出、国際海洋裁判所提訴を検討せよ』日本大使に会い、『懸念、非常に大きい』」が、文大統領の外交儀礼を無視した日本への「怒りの表現」を伝えている。

   ただし、ここで断っておくと、福島第一原発から放出される液体を日本メディアはほとんどが「処理水」と表現している。これは、日本政府が「処理水の処分に関する基本方針」などの公的文書で「処理水」と表記しているからだ。しかし、韓国メディアはほとんどが「汚染水」とストレートに表現している。

   朝鮮日報がこう伝える。

「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4月14日、信任状捧呈のために青瓦台(大統領府)を訪れた相星孝一駐韓日本大使に『日本の原発汚染水の海洋放出決定について、地理的に最も近く、海を共有する韓国の懸念は非常に大きい。本国によく伝えてほしい』と述べた。日本など3か国の大使から信任状を受け取った後の歓談で、『この言葉を申し上げないわけにはいかない』として、原発汚染水放出問題を取り上げたのだった」

   信任状捧呈式とは、着任した大使が、派遣元の元首(この場合は日本の天皇)から託された信任状を、派遣先の元首(文大統領)に提出する儀式だ。朝鮮日報も、こうビックリしている。

「通常、儀礼的な言葉を交わすあいさつ的な性格の外交行事で、駐在国の首脳が特定国との間でもつれている敏感な懸案を取り上げて懸念を表明するのは、外交的に珍しいことだ。青瓦台の報道官も『信任状捧呈式の歓談でこのような発言をするのは極めて異例だ』と言った」

   そして、記念撮影では相星孝一駐韓日本大使が文大統領に恭しく頭を下げて、信任状を捧げるシーンが撮られ、その写真が「文大統領、日本に抗議」という見出しとともに、韓国メディアに踊ったのだった。まるで、日本大使が謝っている構図だ。

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