「週刊東洋経済」は「不動産投資 天国と地獄」を特集 「週刊ダイヤモンド」はコロナ禍の中高一貫校(2)【ビジネス誌 読み比べ】
2021年04月20日16時45分
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「週刊エコノミスト」脱炭素の革命は日本から始まる
「週刊エコノミスト」(2021年4月27日号)は、「未来産業の本命 新エネ、DX、デジタル通貨」という特集を組んでいる。「第1部 エネルギーとデジタルが生む革新」では、洋上風力の潜在力は原発500基分であるとする、宗敦司氏(エンジニアリング・ビジネス編集長)や「直流送電」で再エネ普及へ 、というライター、南野彰氏の寄稿を掲載。
インタビュー 安田陽・京都大学大学院経済学研究科特任教授は、「2050年に総発電力の9割を再エネにできる」とインタビューで語っている。
その内訳は、陸上風力で3割、洋上風力で2割、太陽光で3割というもの。水素・アンモニアも、長期視点で投資に妙味があるというジャーナリスト、横山渉氏の記事も興味深い。
アンモニアは水素分子を含む物質であり、輸送技術の確立しているアンモニアに変換して輸送し、利用する場所で水素に戻すという手法もあるという。
2050年を目標とする脱炭酸社会への取り組みは国際的な約束でもあり、先に仕込んでおくという意味では、長期投資のできる個人投資家向きの銘柄と言えよう、と結んでいる。
三菱重工業やIHIなども関連の取り組みをしていることを紹介している。重工メーカーを見る眼が少し、変わったような気がする。(渡辺淳悦)