2024年 4月 18日 (木)

インド変異株の侵入を許す東京五輪のザルだらけの水際対策 第3国経由の入国って「なめられてる」!(2)

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   新型コロナウイルスの変異ウイルスの急激な感染拡大が収まらない。東京五輪・パラリンピックを契機に、パンデミックの火がつかないか――。そんな懸念の声が広がっている。

   なかでも怖いのが、インドで爆発的な猛威を振るっているインド型変異株だ。政府はインドなどからの入国者の規制を強化したが、当のインド五輪代表団は「第3国」経由でやってくるという。なめられたものだ。

   そうでなくても政府と五輪組織委員会の水際対策はダダ漏れのザルといわれる。どうなる、ニッポン?

  • ザルだらけの水際対策を自賛するバッハIOC会長
    ザルだらけの水際対策を自賛するバッハIOC会長
  • ザルだらけの水際対策を自賛するバッハIOC会長

スター選手と特権階級に「ルール」違反を黙認

   政府と東京五輪大会組織委員会が作った、まったく役に立たない「水際対策」について、時事通信(5月3日付)が「五輪コロナ対策ルール、これだけの疑問」で挙げた問題点の4番目は、選手の多くが「選手村」に入らず、「自己手配ホテル」に入る可能性が高いことだ。組織委は「選手村」と「競技場」までの往復を「泡」のように包んで隔離する「バブル方式」で感染を防ぐとしているが、今どきの五輪では選手村などに入らない有名選手が珍しくない。

   「プレーブック」には「自己手配ホテル」の項目があり、事実上容認している。また、スポンサー企業など関係者にも「自己手配宿泊施設に滞在する場合」を認めている。

   時事通信は、

「これら宿舎にも組織委が定める対策を求めて監督するというが、行動把握を含めて実効性はあるのか。そもそも誰が認められるのか。説明と説得力が乏しく、『特権階級』のための『抜け道』と映る」

と、厳しく指摘する。

   最後は、「取って付けたような罰則」の問題だ。罰則は「規則違反(たとえば意図的な検査の拒否など)があった場合、参加資格認定の剥奪や大会への参加の権利が失われる可能性がある」と、ひどくあっさりしている。時事通信は、

「IOCは『(違反は)まれだと思う。あれば懲罰委員会によって適切な措置が取られる。ルールは守らなければならないと、みんな分かっている』というが、性善説に立てるほど今日の五輪がきれいごとでないのは、ドーピングとの闘いが物語る」

と結んでいる。

   こんなありさまで、東京五輪を開いて大丈夫なのだろうか。そんななか、感染大爆発が心配なインドの五輪代表団の動向情報が入ってきた。

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