2022年 1月 28日 (金)

これが「極意」! 手がけるプロジェクトは毎回イチからの気持ちで  長谷工コーポレーション 名古屋支店長の間瀬さゆりさん

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   「♪タラタタッタタ。マンションのことなら、わかるんだ。」のテレビCMでおなじみ。分譲マンションの施工で業界トップの長谷工コーポレーションの名古屋支店に、同社初の女性支店長が誕生した。

   建設業界といえば、男性社会のイメージが強いが、そんな環境でキャリアを積んできた長谷工コーポレーション 東海営業部門 名古屋支店長の間瀬(ませ)さゆりさんに、これまでの仕事への取り組みや、自身が切り拓いてきた道のりを聞いた。

  • 名古屋支店長に就いた間瀬さゆりさん(右端、名古屋支店のみなさんと)
    名古屋支店長に就いた間瀬さゆりさん(右端、名古屋支店のみなさんと)
  • 名古屋支店長に就いた間瀬さゆりさん(右端、名古屋支店のみなさんと)

支店開設時に入社、以来ずっと名古屋一筋

――2021年4月、長谷工グループの営業部門で初の女性支店長に就任しました。現在の名古屋支店の状況やこれまでの取り組まれてきたことを、教えてください。

間瀬さゆりさん「当社の名古屋支店が開設されたのが31年前になりますが、私自身はちょうどそのときに入社して、たまたま転勤もなくずっと名古屋支店で営業として勤務してきました。開設当時の支店の社員数は6人でしたが、現在94人にまで増え、大きく成長しました。
長谷工コーポレーションは、元々、分譲マンションの設計・施工をメイン事業としていますが、名古屋支店でも、徐々にマンションの施工に進出し、いまのような本格的な工事ができるようになって20年強となります。そうしたなか、私自身は「不動産開発」と言われるマンション事業用の土地の仕入れに携わってきました。具体的には、不動産業者や地主、取引先銀行との交渉などをメインに担当。今年(2021年)4月に、東海営業部門の名古屋支店長に着任し、建築受注の分野にも携わっています」

――これまでさまざまなプロジェクトに関わってこられたと思いますが、手掛けたお仕事の中で、印象に残っているものはありますか。

間瀬さん「不動産の仕事は何一つとして同じ仕事がなく、大量生産できるようなものではないので、関わったすべての物件がとても印象に残っています。あえて一つを選ぶとしたら、2010年に参加した東海圏でマンション戸数最大規模(総戸数997戸)の藤が丘プロジェクトでしょうか。その用地の仕入れで、約2万坪の土地を購入させていただきました。いまでも名古屋エリアでは、この規模の記録は破られていません。
プロジェクトとしてはかなり長いスパンで進行することになりますが、藤が丘プロジェクトでいえば、土地の仕入れから、施工して販売が終了するまで10年以上かかりました。、私が担当したのは初期の土地の仕入れの部分ですが、自分が関わったプロジェクトには思い入れがあり、やはり終わるまでは気になってしまいますね。 手掛けるプロジェクトは、毎回とても新鮮で、あっという間に30年が過ぎていたというのが正直なところです」

「女性だから...」と言われ続けても仕事で挽回

――建設業界というと、「女性が少ない業界」という印象があります。女性の営業職ということでアドバンテージに感じたこと、反対に大変だったことはありますか。

間瀬さん「私自身は、これまで仕事の中で女性だからと意識することはほとんどありませんでした。いまでこそ、この業界で女性の営業も少しずつ増えてきましたが、それまではどの打合せに行ってもどんな場面でも、女性は私だけという状況が長く続いていました。そんな中で、『長谷工といえば間瀬さん』、『女性といえば間瀬さん』と言われて、みなさんに覚えていただきやすかったというのが良かった点ですね。
一方で、20代や30代の頃は、取引先から『担当を男性に代えてほしい』と言われたことが何度かありました。最近うたわれているDiversity & Inclusionの逆で、『女性だから信用できない』『若い女性だからすぐ辞めるだろう』『女性だから大きな取引は難しい」。なので『男性に代えてください』と......」
名古屋支店長に就いた間瀬さゆりさん(名古屋オフィスの前で)
名古屋支店長に就いた間瀬さゆりさん(名古屋オフィスの前で)

――そういうときはどのように対応していたのでしょうか。「続けさせてください」と交渉したりするのでしょうか。

間瀬さん「いいえ、受け入れていました。当時の上司と相談して、『お客様や取引先の方がご不安に感じるとおっしゃるのであれば、担当を代えてください』と伝えていました。当時は、男尊女卑の風潮がまだ残っていた時代でしたし、名古屋の保守的な土地柄もあり、そう言われたら、仕方がないと思っていました。
もちろん仕事については、手は抜かず、男性と同じように遅くまで働いていましたし、土日に出社することもありました。まだ若かったので体力もあり、がむしゃらに働いていましたが、いまは体力的にも同じようには働けませんね」

――名古屋支店は、若いスタッフが多いそうですね。支店長になって、コミュニケーション面で気を付けていることはありますか。

間瀬さん「なるべく話しやすい雰囲気を作るということは心がけています。これは支店長になる前からですが、報告に来てくれる若手社員の話は、必ずその場で聞くようにしています。自分がその時に別の仕事をしていても、中断して聞くようにしています。どうしても、その時に聞けない用事がある場合は、『用事が終わったら呼ぶから』と言いますね。
というのも、私も昔はそうでしたが、新人社員や若手社員は、報告のタイミングを見計らって、ドキドキしながら報告に来てくれていると思うんですよね。そういったドキドキや緊張を少しでも減らしてあげたいという思いがあります。そうしたことを続けていると、『あの席の前にいくと、必ず話を聞いてくれる』と思ってもらえるようになるんです。メールも然りで、『了解』『わかったよ』など短くても必ず返信をするようにしています。報告に対するハードルがなくなるので、いまでは若い社員は気負わずに報告や話しにきてくれていると思います」

「リニア効果」で名古屋は開発ラッシュ

――今後、取り組みたいこと。支店長としての抱負を教えてください。

間瀬さん「今年(2021年)は全社的に、中高層マンション以外の工事にも積極的にチャレンジし、事業領域の拡大をテーマとして掲げています。具体的には、超高層マンションの建設、再開発事業、分譲マンションの建て替えなどですが、名古屋支店でも超高層マンションを2棟施工中で、来年もう1棟を施工予定です。再開発や建て替えにおいてもプロジェクトが進行中です。引き続き、こういった分野をより一層拡大していきたいと考えています。
名古屋エリアの動向でいうと、2027年以降に東京-名古屋間のリニア中央新幹線が開業予定で、駅前の再開発や栄エリアのビルの建て替えなどが進んでいます。その前年の2026年にはアジア大会が開催予定ということもあり、街全体に活気があります。
長谷工コーポレーションも、今後大型プロジェクトに携わっていくと思いますが、街づくり全体を考慮しながら進めていくことが大切です。そういった意味でも地元に貢献していきたいですね」

――マンション業界や支店の今後の課題やテーマには、どのようなことがあるのでしょうか。

間瀬さん「建設業界では、現場作業所の職方や技術者の高齢化、人材不足が慢性的な課題としてあります。そういった状況下で、いかに省力化していくかという課題はありますね。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や脱炭素社会への移行を見据えて、いかに手づくりしてきたアナログ技術とデジタル技術との調和を図り、新しく生まれ変わっていくかということが、業界全体だけでなく当社や名古屋支店のテーマとなっていくでしょう。SDGsの観点からも、建物を建てるだけでなく建てた責任が問われる時代になっていますので、循環型社会の実現に向けて、私たちも地道に取り組んでいきたいと思っています」

(聞き手 戸川明美)


プロフィール
間瀬さゆり(ませ・さゆり)
長谷工コーポレーション 東海営業部門 名古屋支店支店長

1990年12月1日、株式会社長谷工コーポレーション入社。
2005年4月に名古屋支店不動産部チーフ、17年4月同支店不動産1部長、19年4月に同支店副支店長を経て、21年4月1日付で現職。

水野 矩美加(みずの・くみか)
水野 矩美加(みずの・くみか)
アパレル、コンサルタント会社を経てキャリアデザインをはじめとする人材教育に携わる。多くの研修を行う中で働き方、外見演出、話し方などの自己表現方法がコミュニケーションに与える影響に関心を持ち探求。2017年から、ライター活動もスタート。個人のキャリア、女性活躍、ダイバーシティに関わる内容をテーマに扱っている。
戸川 明美(とがわ・あけみ)
戸川 明美(とがわ・あけみ)
10数年の金融機関OLの経験を経て、2015年からフリーライター、翻訳業をスタート。企業への取材&ライティングを多く行う中で、女性活躍やダイバーシティの推進、働き方の取り組みに興味をもつ。
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