みなさん、こんにちは。馬医金満です。今回はホットなトピックになりつつある、女性起業家へのお金の動きについて見てみました。近年、主要なベンチャーキャピタル(VC)が女性投資家への投資額を増やそうとする動きが出てきています。日本経済新聞の記事(「女性起業家に投資マネー VCの半数が出資拡大検討『フェムテック』拡大やSDGsで 本社調査」8月18日付)によると、国内の主要VC31社にアンケートしたところ、5割超にあたる16社が女性起業家への出資比率を上げると答えたとのことです。また、そのうち6社は具体的な出資比率として、10~30%の数値目標も掲げているそうです。主要メンバーが全員女性のファンド女性にフォーカスしたベンチャーキャピタル(VC)として知られているのが、最近立ち上げたMPowerPartnersFundL.P.でしょうか。このVCは、元々ゴールドマンサックスで副会長を務めていたキャシー松井氏が立ち上げたファンドで、主要メンバーが全員女性で知られています。また、このVCはコーポレート・ガバナンス、ダイバーシティ、サステナビリティを含むESG関連分野を注視した投資を行うことが特徴です。近年の研究成果としてESG性向が高い企業ほど、資本コストは低減し、収益性が向上することが明らかになっており、スタートアップ投資にもESGを取り入れることでリターンが高まることが、ESG投資に注力する理由になっているようです。MPowerPartnersFundL.P.は、今のところ最新テクノロジーを活用して安全安心な保育環境を支援するユニファ株式会社、多文化多言語のステークホルダーに向けたWebサイトの運用及び環境整備を行うWOVNTechnologies株式会社に出資しており、今後もチェックしていくのが楽しみです。女性に焦点をあてた「フェムテック」また、女性に焦点をあてた「フェムテック」という言葉も広まっています。フェムテックとは、FemaleとTechnologyをかけ合わせた造語で、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できるサービスのことを指します。この分野も間違いなく拡大市場なので、今後上場するであろう企業も含めて、今のうちからウォッチしていこうと考えています。では、また!(馬医金満)