2022年 6月 28日 (火)

「高収入」「転職に有利」だけはなかった! 若手社員が打ち明けるコンサルティング業界、人気急上昇3つの秘密

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「どこでも通用する高いスキルを得られる」
「年功序列ではなく、若いうちから大きな仕事を任せてもらえる」

   近年、就職活動の学生の間で、総合商社を抜いて人気ナンバーワンに躍り出たコンサルティング業界。いったい、どのように若手社員を育てているのだろうか。

   転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するOpenWork働きがい研究所が「【業界分析】コンサルティング業界の働き方レポート」を、2021年8月31日に発表した。そこから、見えてくる大手コンサルタント会社の実像とは――。

  • 海外のクライアントとも大きな仕事ができる(写真はイメージ)
    海外のクライアントとも大きな仕事ができる(写真はイメージ)
  • 海外のクライアントとも大きな仕事ができる(写真はイメージ)

「挑戦精神」「フィードバック文化」「手厚いキャリア開発」

   OpenWorkは、社会人の会員ユーザーが自分の勤め先の企業や官庁など職場の情報を投稿する国内最大規模のクチコミサイト。会員数は約400万人(2021年1月時点)という。OpenWorkでは、企業の評価を「待遇の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」など8つの指標を5段階で評価している。

   今回のレポートでは、「20代の成長環境」という指標を中心に、OpenWorkで一定数以上の社員クチコミがあり、総合評価の高いコンサルティング会社11社をピックアップして、分析した。

   11社は、外資系のベイン・アンド・カンパニー(米)、マッキンゼー・アンド・カンパニー(米)、A.T.カーニー(米)、ボストン・コンサルティング・グループ(米)、アクセンチュア(アイルランド)の5社と、国内の野村総合研究所、経営共創基盤、ドリーム インキュベータ、コーポレイト ディレクション、アビーム コンサルティング、デトロイト トーマツ コンサルティング(米デロイト傘下)の6社だ。

   コンサルティング業界が就職先として人気が高くなった理由は、「年収の高さ」のほかに「汎用性の高いスキルを身につけられる」「転職に有利」というもの。終身雇用が過去のものとなり、企業そのものがこの先を生き残れるかに必死な時代、自分自身の価値を高め、会社に依存しないキャリア形成が求められる。そういった背景から、スピード感あるプロジェクトマネジメントを必要とするコンサルティング業界に、自身の成長を期待して志望する人が増えている。

   確かに「20代の成長環境」の評価を見ると、業界の平均が4.1点と非常に高く、なかにはベイン・アンド・カンパニー、マッキンゼー・アンド・カンパニー、A.T.カーニー、コーポレイト ディレクションのように5点満点の企業もある=下表参照

図表:コンサルティング業界の働き方(OpenWork働きがい研究所制作)
図表:コンサルティング業界の働き方(OpenWork働きがい研究所制作)

   コンサルティング業界が成長できると評価される背景にあるのは「チャレンジングな環境」「フィードバック文化」「手厚いキャリア開発」の3つだ。

   若いコンサルタントたちが感じる「働きがい」を企業別に見ると、若手であっても裁量を持って業務を進められる点など、挑戦できる環境にやりがいを感じるという社員クチコミが多かった。

若くても大企業トップと対等に仕事ができる

■ベイン・アンド・カンパニー「有名大企業のみがクライアントで、そういった企業の戦略に携われるのは非常に働きがいがあるし、楽しい。自分の提案が実際にクライアントに採用されたり、商品化することがあったりすると、とても働きがいを感じる」(コンサルタント、男性)

■マッキンゼー・アンド・カンパニー「やればやるだけ対価という評価で返ってきますし、年功序列ではないので、能力次第で新卒社員でもどんどん上に上がっていくことができます。だからやりがい、働きがいを感じることができると思います」(コンサルタント、女性)

■A.T. カーニー「解くべきクライアントの課題は、どれも複雑で難しいものばかりですが、チームで知恵を振り絞り、意見をぶつけながら解決策を創り上げるまでの生みのプロセスと、その結果としてクライアントに気づきを与えられた瞬間は、コンサルタントでよかったと思います」(コンサルタント、男性)

■ボストン・コンサルディング・グループ「若手の頃からチャレンジングな環境を与えられて日々成長することができる。日本の大企業に比べると、圧倒的に速いスピードで産業やビジネスについて多くのことを経験して学ぶことができます。対峙するクライアントも、普通の新入社員であったら考えられないトップマネジメントの経営層になることが多く、より高い視野で学ぶことができます」(コンサルタント、女性)

■コーポレイト ディレクション「非常に優秀なメンバーたちが、クライアントの経営課題の問いの設定、仮説構築から検証までの一連のプロセスを、本気で突き詰めて価値提供をしている環境です。本気で考えて、本気で経営課題に対峙する中で得られる学びや経験は、ほかでは得られないものだと思います」(コンサルタント、男性)

■ドリームインキュベータ「若いうちから、クライアントの高いポジションの方と仕事をすることができ、重要な意思決定にかかわる仕事ができるので、とてもやりがいがある」(コンサルタント、男性)

■経営共創基盤「多面的なスキルを身につけることができ、ネクストステップの選択肢が広がり(マネジメント、サービス企画、事業開発、営業推進など)、キャリア開発に役立った。また、クライアントも大企業から中小企業までさまざまで、そういった面でも多面的な見方が身につく」(マネジャー、男性)

■野村総合研究所「若手のうちからプロジェクトリーダーを任され、非常に裁量のある働き方をできる。また、自身のやりたい領域に合わせて比較的柔軟に仕事を割り当てられるため、やる気のベクトルと任される仕事のベクトルが一致しやすい」(コンサルタント、女性社員)

■アビームコンサルティング「若手ながらクライアントとの会議の資料準備や、スピーカーとしての役割を求められる機会があり、社会人としての基本的な調査・資料作成・プレゼンテーションという能力を伸ばすことができる環境だと思う」(コンサルタント、男性)

■アクセンチュア「非常に大きな案件に携わることができるため、ともすると新聞に載るような仕事に携わることができる。自分の仕事が与える影響の大きさを認識できたときに、ものすごいやりがいを感じる。その分案件の難易度は非常に高く、一筋縄ではいかないクライアント、一筋縄ではいかない要求が非常に多い。きついことは間違いないが、その分自身の成長には大きくつながっている」(コンサルタント、男性)

■デロイト トーマツ コンサルティング「働きがいは非常にあると思う。新卒1年目から任せられる仕事量は多く、責任も非常に大きい。その分、直接クライアントとやり取りを任せられるなど、クライアントの意思決定者と議論し、賞賛される場合も多くある」(コンサルタント、男性)

「昇進するか、さもなくば退職するか」の厳しさ

自分の提案がクライアントに受け入れられるとうれしい(写真はイメージ)
自分の提案がクライアントに受け入れられるとうれしい(写真はイメージ)

   また、自身の仕事ぶりに対して、上司やクライアントからフィードバックを受ける機会が多く、改善点がはっきりすることで、成長できる環境にあるという意見が多かった。特に外資系コンサルティング会社に特徴的だ。

■ベイン・アンド・カンパニー「PDチャットというカルチャーがあり、Professional Development(専門能力の開発)のためにいろんな人と面談を設定してアドバイスをもらえるシステムがある。そのため、プロジェクト内だけでなく、プロジェクト外の人からも仕事に関してインプットをもらえるので、非常に勉強になる」(コンサルタント、女性)

■マッキンゼー・アンド・カンパニー「Up or out(昇進するか、さもなくば退職するか)が徹底されており、一定のポジションに立ち止まって楽をしながら過ごすことは許されず、常に成長を求められる。ただし、成長のためのサポートは、周囲からのフィードバックやコーチングなど、十分すぎるほどにあり、勝手に一人で成長しろという冷たい空気は一切ない」(コンサルタント、男性)

■ボストン・コンサルティング・グループ「間違いなく普通の企業にいるよりも圧倒的なスピードで成長できる。プロジェクトチームは数名程度と、少人数で関係者が少ないため自然とコミュニケーション・フィードバックの頻度が高くなる。また、プロジェクトごとに通知表のようなもので自分のパフォーマンスをプロジェクトマネージャーに評価され、詳細レベルで自分の強みと改善点を理解することができる」(コンサルタント、男性)

■デロイト トーマツ コンサルティング「2週間に一度『Check-in』と呼ばれる隔週フィードバック面談があり、今後のパフォーマンス発揮に向けた『Good』『Improve(改善、向上)』『働き方に関する共有事項(休暇予定、プロジェクトへの要望)』を伝える機会がある。これが自身の成長・キャリア開発に非常に役立っている」(コンサルタント、男性)

■アビーム コンサルティング「わからないことも、とりあえず自分でできるだけやってみたうえで、その結果にフィードバックをしてもらえることが多い。そのため、自分で考える機会や、改善のための気づきの機会は多くあると感じる。また、どうしようもないときは相談に乗ってもらえるため、丸投げされている印象がない。自分の業務に関する知識とやり方についての成長は、上司や先輩からフィードバックをもらえるし、面談をしてもらっている」(アナリスト、女性)

「失敗を許し、上司が部下を育てる文化がある」

   さらに、コンサルティング会社では研修や教育制度が充実し、手厚いキャリア開発のシステムが行き届いていることがわかる。

   キャリアカウンセラーに相談できる機会があり、留学や出向といった幅広い経験を積めるチャンスが広がっているのだ。

■ベイン・アンド・カンパニー「ローカルでの研修・グローバルでの研修が充実しているのに加え、日々のプロジェクトの中でも頻繁にフィードバックを得ることができ、速いスピードで成長できるし、することが求められている。また留学支援制度や他オフィスへのトランスファー(異動)、事業会社でのExternship(大学生を対象に行われる短期就業体験プログラム)など、個人が求める多様な成長機会を提供・支援する制度が整っている」(コンサルタント、女性)

■A.T. カーニー「複数の制度に支えられ、一人ひとりの個性に即した、能力開発を行うことが可能である。事業会社・官公庁への出向、海外トランスファー、MBA等への留学、個別の育成プログラムが整備されており、何を活用してどのようにキャリアパスを形成するか、メンターと議論をしつつ、見定め・実行していくことが可能である」(戦略コンサルタント、男性)

■ボストン・コンサルティング・グループ「キャリアアドバイザーの上司が一緒にどうすれば成長できるか相談に乗ってくれる。人の成長をとても重視していて、オフィス全体で研修や教育が盛ん。客観的に自分の課題を認識し改善することが求められる」(コンサルタント、女性)

■野村総合研究所「若いうちから海外出張する機会も多くあり、実績をあげて自身が望めば、海外駐在や海外トレーニー制度、社費留学等の機会も存在する」(経営コンサルタント、男性)

■コーポレイト ディレクション、戦略コンサルタント「まず若手を育てようという社風があり、戦略コンサルタントに関するあらゆる側面で教育やサポートを受けることができる。また新卒入社した社員には優しく、失敗もある程度許容される点では、同業他社(特に外資系戦略コンサルタント会社)と比べると優しい点である」(戦略コンサルタント、男性)

■ドリーム インキュベータ「キャリアプランの制度もあり、いろんな人と話をしながら、個々のキャリアを考えることができる。社内での機会も比較的柔軟」(ビジネスプロデューサー、男性)

■アビーム コンサルティング「新人研修が半年近くあり、かなり強固でしっかりとしており非常によい。プロジェクトアサイン後も上司が部下を育てる文化が浸透しており、的確なアドバイスを頂ける。また、昇格要件にも研修参加が必須化されているなど定期的かつランクに応じて必要なスキルセットが設定されており受講することができる」(コンサルタント、男性)

■アクセンチュア「キャリアカウンセラー制度があります。キャリアのアドバイスをしてくれたり、自分のキャリアパスや成長したい領域についてキャリアカウンセラーと相談すれば、ジョブアサインの時に関連するプロジェクトがあれば優先的にアサインしてくれたり、トレーニングのチャンスがある時に推薦してくれたりするなど、個人のキャリアを手厚く支援してくれます」(コンサルタント、女性)

(福田和郎)

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