一度も袖を通さない衣類、ありませんか? サスティナブルな秋冬へクローゼットをチェックしよう!(入澤有希子)

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   まだ暑い日々は続きますが、少しずつ秋の気配も感じるようになりました。季節はあっという間に過ぎますよね。今回は、少し早い秋冬のトレンドについてお伝えします。

   さて、これを読んでいるあなたは、クローゼットの中に眠ったままになった服は、どのくらいありますか?

  • サスティナブルな秋冬へ クローゼットをチェック!(写真はイメージ)
    サスティナブルな秋冬へ クローゼットをチェック!(写真はイメージ)
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衝撃! 一度も袖を通さない衣類は20着以上ある

   じつは、こんなデータがあります。1990年代から現在にかけて、ファッション業界の消費量は400%以上増加しました。衣類の値段は、下がり続けています。衣類の寿命は、約3年と言われ、そのほとんどが4回しか着られずにその一生を終えるそうです。そして、私たちは一度も袖を通さない衣類を20着以上も持っているという統計があるんです。

   つまり、私たちは買って飽きたら簡単に捨ててしまっている、ということですよね。「一生モノ」というと難しいかもしれませんが、私たちには、吟味して長く着られる服を選ぶという感覚が薄れているようです。

   ファッション業界は、このような問題に直面していて、この秋冬は「サスティナブル」というテーマが大きく掲げられています。ファッション業界で流行っているものは、時代のトレンドをつかむためにも、チェックしておきましょう。

   以前から動物愛護の観点からファーは使わないというブランドがありましたが、ますますエコレザー、エコファーが増えてきました。また、ファッションのサスティナブルは、たとえば(1)リサイクルされたナイロンを使う(2)食品のように生産者を追跡できる(3)成長の早い竹から繊維を作くる―― といったように進歩しています。

   ファッション業界の流れを知っていると、時代のトレンドを知ることができます。センスが問われるお仕事の方、人に見られる仕事の方は、ファッション業界の流れやキーワードを押さえておきたいものです。今年の秋冬であれば、(1)~(3)のようなサスティナブルなアイテムを身に着けることで、社会に対する自分の考えも表現していくことができます。

ムダを減らしてサスティナブルな世の中に!

   また、買い物以外にも、ムダを減らすことでサスティナブルな世の中に貢献することができます。

   たとえば、服のリサイクル。もう着ない服を引き取ってくれるブランドがあるんです。実際、あるファストファッションブランドでは、自社製品以外のアイテムまでも回収し、素材の再利用に取り組んでいます。他にも、店舗で衣類を回収した自社製品から、新しい衣類を生み出すことに成功しているブランドもあります。

   またアプリの浸透により、手持ちの不用品を気軽に販売することもできるようになりました。さらに服でいえば、レンタルサービスも年々増加しています。月額制で服が送られてきて、送料無料、クリーニング不要なものがあります。

   実際に、私はリサイクルとレンタルは、経験があります。リサイクルの場合は、「もう着ない」と決めた服をまとめてお店に持ち込むだけで、とっても手軽です。再利用してくれるブランドに持っていくようにしています。

   レンタルも経験しています。たとえば、講師として人前に立つ時のワンピースなどは、1着あたりが高いです。そして、買ってもそう何回も着られません。そういうものだと割り切ってはいますが、量が増えても困ります。そんな時、レンタルを使っています。

サスティナブルな世の中に貢献する
サスティナブルな世の中に貢献する

   前もって予定がわかっている仕事が入った時や、結婚式に参列することがわかった時、レンタルショップのサイトに行きます。その中で、これと思うものが見つかったら、レンタルしたい期間を指定して手続きするだけなんです。

   着用後は、クリーニングもいらないし、やはり手軽です。レンタルしながら、自分が本当に欲しいものを見極めていくこともできますね。レンタルショップの中には、買い取させてもらえる(買い戻し)サービスもあったりします。

   ただ、ここは注意が必要です。「使わなくなった服が売れるから、また新しい服を買おう!」と、より多く新しい服を買おうとするのは、本末転倒です。長く使えるワードローブにお金を使うことができるという感覚も育てていきたいですね。

   季節の変わり目で、服を入れ替える人も多いと思います。ムダをなくすためにも、自分にどんな色が似合うとか、自分にはどんな服があったらいいか、一度考え、知っておくことがオススメです。(入澤有希子)

入澤有希子(いりさわ・あきこ)
入澤有希子(いりさわ・あきこ)
パーソナルスタイリスト
美容専門学校・高等学校色彩学講師
ミスユニバースビューティーキャンプ講師、テレビの変身企画スタイリストなどを経験。フリーランスでパーソナルスタイリストをしつつ、最近はベンチャー企業でセカンドOLデビューを果たした。働くママの大変さを実感し、働くママ100人へのインタビュー活動「we MAMA」を立ち上げる。さまざまな働き方があることを伝える活動も実施中。法政大卒。37歳。
ブログ https://ameblo.jp/akiwasa/
ホームページ https://daily-ands.jp/authors/573a7efc73f3212f79f6339b
we MAMA https://note.com/we_mama
著書に「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」(Kindle版)がある。
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