国内最大規模の脱炭素経営に特化した専門展「第1回脱炭素経営EXPO秋展」が2021年9月29日~10月1日、東京ビッグサイト(青海展示棟)で開催している。RXJapanが主催するこのイベントには、脱炭素に向けた先端技術やサービスを手掛ける約480社が出展(社数は同時開催のスマートエネルギーWeekと併せた数字)。企業の「脱炭素経営」を力強くサポートする、魅力的なソリューションが一堂に会した。「これから取り組みたい」企業も多く、注目度高い「第1回脱炭素経営EXPO秋展」には、たとえばコーポレートPPA(電力購入契約)や再生可能エネルギー電力、エネマネ(エネルギー管理支援)技術、ZEB(ゼブ=ビルにおけるエネルギー消費量をゼロにすることを目指した建物=スマートビル)、次世代空調といった課題を解決できる企業が集結。こうした技術やサービスを有する企業への相談や商談が、その場で進められるところも見どころとなっている。初日の9月29日午前、会場は熱気に包まれていた――。いくつかの出展企業で担当者の話を聞いたところ、「10時のイベント開始とともに、来場者さんが続々といらっしゃって、脱炭素、脱炭素経営への関心度の高さを感じました」「予想以上の来場者さんに驚いています。初日の午前にもかかわらず、複数人いるスタッフが全員で対応しています」「半年前、別テーマでこうした展示会に参加しました。当時と今回ではイベントのテーマが違うので単純な比較はできませんが、来場者さんとじっくり話をすることが多く、また、用意しているチラシも予想以上にはけています」と各社とも、脱炭素ビジネス、脱炭素経営への関心度の高さに驚いていた。来場者の傾向としては、明確な目的意識を持つ人から、「脱炭素にはどんなソリューションがあるのか」「自社で何ができそうか」とまだ手探り段階にいる人まで、さまざまのようだ。なかには、個人投資家の姿もあった。現地の担当者はどう見たか――。「脱炭素、脱炭素経営に関して、これから取り組みたい、取り組まないといけないと考えている......けれども、何をしたらいいかわからない。こういう方もけっこういらっしゃいました。それだけに、熱心に説明を聞いてくださる印象がありますね」「最近はウェブセミナーもありますが、そういう場合は会社でのポジションや役職がわからず、それにより(脱炭素経営に取り組む)会社の『温度感』がわかりにくかったりします。今回のように対面であれば、名刺交換とともにすぐに話が進み、相手がどんなことを求めているかが汲み取りやすいです」「展示会に足を運ぶのはやはり興味があってのことですし、求めていることがあるからだと思います。ですので、意欲的な来場者さんばかりで、出展側の私たちも話や商談をしやすいです」一部出展社が開催した「脱炭素経営実現セミナー」も人気イベントの一環で行われたセミナーも、にぎわいを見せていた。事前募集が必要だった業界トップらが登壇するセミナーは満員か、それに近い状況だった。そのほか、一部出展企業が開催した自社のソリューションなどを紹介するセミナーも、用意されていた席が埋まるなど、人気を集めていた。なお、「脱炭素経営EXPO」はこのあと、11月に「インテックス大阪」で開催する「関西展」も控えている。
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