2024年 4月 19日 (金)

急激な円安相場にどう対応? 北大が英ポンドで大勝! 首位に立つ 明大はドル円で食らいつく(第22節)【FX大学対抗戦 Aグループ】

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前回の失敗を生かして「売り」は慎重に(明治大学 佐野快斗さん)

◆ 今週の相場(10月18日~22日)
今週発表の指標
18日 ニュージーランド第三四半期消費者物価指数
20日 英国消費者物価指数、カナダ消費者物価指数
21日 トルコTCMB(トルコ中央銀行)政策金利発表
22日 英国小売売上高、カナダ小売売上高

   先々週に引き続き、円安相場が継続している。22日終値で、ドル円は1ドル=113.460円、ユーロ円は1ユーロ=132.155円、ポンド円は1ポンド=156.143円と高値圏から落ちる様子はない。しかしながら、トルコリラ円は2021年3月時点で1トルコリラ=15円程度だったのが、10月22日現在で11.711円と下落を続けている。

   JETROによれば、トルコ中央銀行は21日の発表で、政策金利を9月に引き続き18%から16%へ引き下げることを決定した。これを機にトルコリラは史上最安値を付け、ロックダウンなどコロナ政策の緩和が進む一方で、インフレなどと併せて悪循環に陥っている。

   欧米各国が利上げを早めるか検討しているなか、ゼロ金利を続ける日本、利下げを行ったトルコと、明暗が分かれる1週間となった。

   日本は31日に衆議院選を迎えるため、少し動く可能性があるものの、この形はしばらく続きそうだ。

   9月分の英国CPI(消費者物価指数)は前年同月比プラス3.1%とREUTERSがまとめた市場予想のプラス3.2%に反し、8月のプラス3.2%から若干の鈍化を見せた。Newsweek日本版の英国チーフエコノミスト:イエール・セルフィン氏によれば、2か月インフレ率が3%を超えており、10月以降もこの傾向は続くだろうと述べた。

   インフレ率上昇の原因は消費財・エネルギー価格の高騰と考えられ、特にエネルギー需要が増加する冬がくるため、政府の対応に注目していく必要がある。

◆ 今週のトレード
ドル円:21日、1ドル=114.000円を割ったところで3lotショート(売り)。前回の失敗からショートは慎重に行き10pipsだけとり、決済。プラス3000円。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
トルコは、金融政策のセオリーを無視した行動に出ています。インフレ率が高止まりをしているなか、利下げを行うという暴挙に出ました。これにより、インフレが加速することになるでしょう。通常、利上げを行うと価格が上昇するはずですが、トルコの状況をみてトルコリラは史上最安値を更新。経済が悪化する見通しは強くなり、買う理由は見当たらないように思います。利下げを促進するエルドアン大統領は、自身の意見に反対する役員を解任する行為に出ていますから、もはや誰も止められません。こうなると、FXの通貨ペア選定では、トルコを売って利上げ傾向にある通貨を買うことが最大のパフォーマンスを上げることになりそうです。

前週からの損益    プラス3000円
10月22日現在     131万648円
明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学文学部2年 所属サークル:明治大学Break outs!
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