人は変化のない生活が続くとエネルギーが低下する そうならないためにやること!(西野一輝)

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目の前の仕事に打ち込む大切さ

   また、自分自身や仕事に対して、ネガティブな思いを持っている人は、モチベーションが低い傾向があります。

   積極的に刺激を受けて、その状態から抜け出そうとする意識も低いため、なかなかエネルギーが高まりません。その結果「目的を持たずに働き続ける」という状態が何年も続いてしまいます。取材したGさんのことに通じますね。

   加えて、自分の会社とか仕事を聞かれたときに「大した会社ではないので」とか「口に出すのは憚れる」と避けたりしがちです。謙遜していると受け取ることができなくはないですが、こうした発言が繰り返されると、結果として殻に閉じこもり、低いモチベーションの状態から抜けられないスパイラルに堕ちていくのでしょう。

   こうなった人に手を差し伸べてくれる人は、なかなかいません。自力で抜け出すべきと気づき、努力しないと、周囲から孤立してしまうリスクさえあります。

   では、抜け出すにはどうしたらいいのか?

   まずは目の前の仕事に打ち込み、最後まで完璧にやり遂げるという意志を持つことが大切です。そのように意識することで、自分を奮い立たせる刺激を得ることができ、その仕事をやり遂げた後には、自分に自信を持つことができるようになります。その結果、モチベーションも上がっていくでしょう。(西野一輝)

西野一輝(にしの・かずき)
西野一輝(にしの・かずき)
経営・組織戦略コンサルタント
大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000人以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。
著書に、「モチベーション下げマンとの戦い方」(朝日新書)がある。
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