2024年 4月 17日 (水)

夫婦仲がいい経営者は「会社がうまくいっている」!? エヌエヌ生命が「いい夫婦の日」で調査

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   全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者(従業員2人以上300人未満の規模の会社の社長、会長、取締役、または従業員のいる自営業者)515人と、その妻(515人)に、1日当たりの夫婦の会話時間について質問、平均時間を計算したところ、平日は2時間6分、休日は3時間30分だった。また、理想の会話時間の平均は、平日は2時間18分、休日は3時間32分で、ふだんの会話時間よりもやや長い結果となった。

   日本の中小企業を応援するエヌエヌ生命保険(東京都渋谷区)の「いい夫婦の日(11月22日)」に関する意識調査で、わかった。2021年11月15日の発表。

   ふだんの夫婦の会話のテーマは、夫も妻も「家族について」「仕事について」「食事について」が上位を占めた。また、「経営する会社の将来について」話していると答えた夫婦は、夫が18.4%、妻は26.8%で、妻のほうが8ポイントほど高かった。夫よりも妻のほうが、夫の経営する会社の将来を気にしていることがうかがえる。

  • 夫婦仲がいいと会社経営もうまくいっている
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夫が経営する会社で業務に就いている妻はどのくらい?

   調査によると、中小企業経営者の妻に、夫が経営している会社の業務を行っている頻度を聞いたところ、「週5日以上で業務を行っている」と答えた妻は33.8%。週3~4日程度が5.8%、週1~2日程度が9.3%と続いた。妻の60.6%が1週間以内に1日は業務に就いている=下の円グラフ参照

   一方で、「まったく業務にかかわっていない」と答えた妻は、39.0%だった。

   男性の中小企業経営者とその妻に、「会社の業務内容や経営理念などについて、妻がどの程度理解していると思うか」聞いたところ、夫も妻も「まあまあ理解していると思う」との回答が比較的多かった。

   また、理解していると思う(「すべて理解している」「まあまあ理解していると思う」の合算)との回答は全項目で夫が妻を上回っており、特に社員と取引先について夫婦間で認識に差があった。

   さらに、平日の会話時間ごとに回答結果の傾向を見ると、夫婦の会話時間が5時間以上と答えた男性経営者は、「経営している会社の社員について妻がどのくらい理解していると思うか」との問いに、40.7%が「すべて理解していると思う」と答えた。

   「すべて理解していると思う」との回答率は、会話時間が1時間未満と答えた人(7.8%)と比べると5倍以上の差で、夫婦での会話時間が長いほど、妻が会社の社員について理解していると夫が感じていることが明らかになった。

夫の引退後「会社を引き継ぎたい」妻は3.5%

   また、男性経営者とその妻に、「会社の後継者が決まっているか」聞いたところ、夫は79.0%、妻は68.9%が「後継者は決まっていない」と答えた。また、経営者が「会社から引退・離脱することについて考えたことがあるか」聞いたところ、夫は50.5%が「はい」と答えたのに対して、妻は36.5%だった。

   さらに、男性経営者に「経営する会社を引退・離脱した場合、社長を妻に任せたいと思うか」聞いたところ、11.5%が「はい」と回答。一方、妻に「夫が経営する会社を引退・離脱した場合、継ぎたいと思うか」聞くと、「はい」と回答したのは3.5%にとどまり、夫と比べて約8ポイントの差があった=下のグラフ参照

   男性経営者に、「経営する会社を引退・離脱した場合、社長を妻に任せられると思うか」聞いたところ、「はい」と答えたのは16.3%。妻に、「夫が経営する会社を引退・離脱した場合、社長として継ぐ能力があると思うか」との問いには、5.0%が「はい」と答えた。

   このことから、妻に経営者としての能力が備わっていると考えているのは、妻よりも夫といえそうだ=下のグラフ参照

夫婦仲がいいと事業承継も話題にのぼる

   ちなみに、夫婦仲を点数にすると、平均点は100点満点中71点(夫は73点、妻は68点)。夫婦仲が平均点以上の経営者は52.8%が「経営がうまくいっている」と答えた一方、夫婦仲が平均点未満の経営者で「うまくいっている」と答えた人は35.4%と、大きな差が見られた。

   中小企業経営者の妻に、「夫が経営している会社がうまくいっていると思うか」聞いて、夫婦仲の点数別に回答結果を見たところ、夫婦仲が平均点以上だった方の6割近く(58.9%)が「はい」と答えた。

   平均点未満だった妻と比べると20.6ポイントほど差があり、妻も夫婦仲の点数が高いほど夫の会社経営がうまくいっていると思っているもよう。このことから、エヌエヌ生命では経営状況と夫婦仲には相関関係があるとみている。

   中小企業経営者の妻に、「夫が経営する会社を引退・離脱した場合に備えて、夫と事業承継について話し合っているか」聞いたところ、夫婦仲が平均点以上だった妻の28.9%が、平均点未満だった妻は19.6%が「はい」と回答。夫婦仲が良いほうが事業承継について話し合っている可能性があることがわかった。

   エヌエヌ生命 カスタマーエクスペリエンス部長の小橋秀司氏は

「中小企業における経営者夫婦の仲の良し悪しと、会社の経営状態や円滑な事業承継準備には、一定程度の相関がある可能性を見ることができたと感じています。大手調査会社のデータに基づく当社の試算では先代社長の逝去に伴う代表者変更時に女性が事業を承継する割合は約4割です。また当社の別の調査では、承継を経て経営者に就任した女性の6割が『自身が後継者になることを以前から想定していなかった』、そして半数近くが『承継は突然だった/(ほとんど)準備期間はなかった』と答えていました。このことから、経営者夫婦のあいだで万が一のときの会社経営への影響について、話し合っておくことの重要性は決して低いものではないと考えています」

とコメントしている。

   なお調査は、2021年10月29日~31日に実施。サンプル数は全国1030人(男性515人、女性515人)だった。

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