2024年 4月 17日 (水)

週刊東洋経済「未来の成長企業」を特集 週刊ダイヤモンドは「強い株」、週刊エコノミストは「東証再編」

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   「週刊東洋経済」「週刊ダイヤモンド」「週刊エコノミスト」、毎週月曜日発売のビジネス誌3誌の特集には、ビジネスパースンがフォローしたい記事が詰まっている。そのエッセンスをまとめた「ビジネス誌読み比べ」をお届けする。

   今週は3誌ともに、株関連の特集になった。「週刊東洋経済」(2021年12月4日号)の特集は、「発掘!未来の成長企業」。GAFAMやメルカリの次に頭角を現す、新しい主役たちを探している。

  • 週刊東洋経済が「発掘! 身帯の成長企業」を特集、躍進銘柄はわかる!?
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成長企業の発掘方法「給与」の変化に注目!?

「週刊東洋経済」2021年12月4日号
「週刊東洋経済」2021年12月4日号

   東洋経済では、時価総額1兆円未満の成長期待企業500社を「東洋経済500」として選定している。対象企業で過去3期の平均売上高成長率がトップになったのは、プレミアアンチエイジングだ。「DUO」ブランドの基礎化粧品を柱とする新興企業で、平均売上高成長率は約88%に及ぶ。このほか、個人投資家用のロボットアドバイザーで首位に立つウェルスナビにも言及、預かり資産は6000億円を突破したという。

   成長企業を発掘する方法として、この3年間の給与の変化にも注目している。社員の平均年収を増やした企業ランキングを掲載している。1位はメルカリの83.3%、2位はAbalanceの55.0%、3位はエスプールの50.1%。社員に利益を還元しつつ、成長の布石を打っている企業だ。

   パート2では、積極的なM&Aで業容を拡大した飛躍企業を紹介している。今週の「週刊ダイヤモンド」の特集にも登場する、ナレッジプラットフォームのビザスクは、小が大を呑む異例の買収だったという。

   ネットや文献ではわからない専門領域での情報をもつアドバイザーと、事業に役立つ情報を得たい顧客企業をつなぐ「スポットコンサル」と呼ばれる仕組みを仲介している。売上高は上場直前の2020年2月期で9.8億円だったが、22年2月期はその3倍以上の34億円を見込む。

   米国の同業、コールマン・リサーチ・グループを112億円で買収。コールマンはビザスクの2倍近い売り上げを稼いでおり、「小が大を呑む」買収となった。ビザスクの株価は4000円前後から6000円台に急騰した。同様にM&Aを駆使した企業として、ソフトウェアの品質保証を手掛けるSHIFTやオンライン診療のシステムを扱うメドレーなどを取り上げている。

   米国に眠る「スター企業」として、増収率トップの100社をランキングしている。1位はバイオ製薬のビオンテックだ。今期はファイザーと共同開発した新型コロナワクチンが貢献し、売上高は前期比で約36倍に急拡大する見通しだ。2位のモデルナも新型コロナワクチンの開発で莫大な売り上げを見込む。これらのバイオ薬品企業は米国が強い分野だ。

   時価総額の上昇率ランキングでは、EVベンチャーのニオが2位、EVのパイオニアであるテスラが4位、5位のクラウドフレア、6位のビル・ドットコム・ホールディングスはクラウド関連サービスを手掛ける。

   もう一つは「個性派eコマース」の企業群だ。13位のエッツイはオンラインでハンドメイド品やビンテージの売買プラットフォームを運営。17位のファーフェッチは高級アパレルに特化した通販を展開している。これらの中に次世代のGAFAM候補がいるのだろうか。

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