2024年 4月 27日 (土)

【暗号通貨バトル2021 結果発表】明治大、あっぱれ! なんと2倍超のプラスに(児山将)

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   2021年の「大学対抗! 1万円からはじめる暗号通貨バトル Season3」は、6人中5人がプラス、ひとりが2倍を超すという驚きの結果となりました。

   期間中に、史上最高値を更新した場面があったものの、不測の事態が起こることも多く、昨年よりも難しい相場だったかもしれません。

   そのようななか、大学生トレーダーたちは好成績を残したのではないでしょうか。

  • 明治大学は1万円を2倍超にした!
    明治大学は1万円を2倍超にした!
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暴落相場からバトル開始

   2020年の暗号通貨バトルは、相場が横バイから上昇へと向かう中で終えました。しかし、2021年は相場がピークを打った場面から開始するという厳しい状況からのスタートでした。

   ベンチマークをビットコインとすると、開始時点と終了時点の価格は500万円台半ばと、ほとんど変わっていないため、パッシブ運用(運用目標とされるベンチマークに連動する運用成果を目指す運用手法)的にはトントンよりも上であれば勝ちといえそうです。

◆ 歴史的材料が続出

   この6か月間で、好悪合わせてあらゆるニュースが出てきました。

   簡単に振り返っておきましょう。

【主な仮想通貨関連ニュース】
5月25日 ヘッジファンドの帝王レイ・ダリオ氏、ビットコインの保有を表明
6月 6日 エルサルバドルがBTCを法定通貨にすることを表明
6月21日 中国がマイニング&仮想通貨の取引規制を禁止
7月   アップル社とアマゾン社で仮想通貨関連の報道、どちらも否定
8月 5日 イーサリアムのアップデートが完了
9月 7日 エルサルバドルでビットコインが法定通貨に
10月19日 米国でビットコインETFが承認

   特に、ビットコインが法定通貨になるという、誰もが予想できなかった出来事は、世界中を駆け巡りました。物議はあるものの、エルサルバドルの知名度が飛躍的に向上したことは間違いなさそうです。

   ブケレ大統領が主導する1000億円規模のビットコインシティーの構想は、来年も材料となりそうです。

   そして、仮想通貨業界の悲願であるビットコインETFが米国で承認されたことは、非常に大きな材料です。ETFの初日の売買代金が1000億円規模に膨らみ、わずか2日で1000億円の運用資産を集め、歴史的な成功したファンドとなったのです。

   これにより、機関投資家がETFを通じてビットコインに投資できるようになり、長期的な投資家が増えることにより価格の上昇はもちろん、安定にも繋がりそうです。

イーサリアムの選択に軍配 アルトコインは厳しい状況に

   他を大きく引き離して1位となった明治大学の城正人さんは、ブロックチェーン技術などの専門的な知識が詳しく、また時事的な情報収集にも余念がありませんでした。

   そのため、知識量の差が勝敗を分けたといえそうです。結果的に城さんの購入したイーサリアムは、主要な国内取り扱いの仮想通貨のなかで一番上昇しました。

   途中で取り扱いの始まったエイダコイン(ADA)なども大きく上昇しましたが、相場の中心はアップデートのあったイーサリアムと、上場投資信託(ETF)の承認期待のあったビットコインでした。そのため、BAT(バット)やNEM(ネム)を選択した学生トレーダーには厳しい状況だったといえます。

   多くの学生が、株式市場や金融政策の動向、またインフレと仮想通貨の関係を調べ、取引に生かしていたことは非常に評価できるポイントでした。

   2020年半ばから、ビットコインは「インフレヘッジ」として注目され、アセットマネジメントが参入するきっかけとなりました。株式や債券市場との相関性もますます高くなり、米10年債利回りとビットコインが連動するようになってきました。

   インフレが進めば進むほどビットコインの価値が上昇しやすくなり、物価関連の経済指標で価格が動く場面も多くなりました。

   また、米FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が「仮想通貨を禁止しない」といった旨の発言をわざわざ行ったことは、中国とは違うという米国のスタンスを示した意味のある発言だったのでしょう。

ビットコイン 爆上げ!!
ビットコイン 爆上げ!!

◆ まとめ

   暴落から始まり、中国規制や収まらない新型コロナの影響により、乱高下した仮想通貨市場。取引している学生のなかには、正直ウンザリしてしまった人もいるかもしれません。

   けれども、諦めずに取引を続け、暗号通貨バトル以外ではレバレッジ取引を行ったり、企画が終わった後も取引を続けることを表明してくれる学生がいたりします。2015年から仮想通貨業界の一端を見てきた筆者としてはうれしく思い、少しでも興味がある人が増えていけば良いと思っています。

   なにせ、ブロックチェーン、暗号資産はインターネットに次ぐ発明と言われており、事実史上最速で「兆円単位」の資産を創ったのですから。(児山将)

◆ 2年連続で挑戦した職業能力開発総合大学校

   【総合3位】私がこの暗号通貨バトルに参入したのは2020年8月、他の大学に少し遅れての参戦でした。はじめは取引の仕方や手数料のことをよく考えずに取引していました。判断ミスによる損も経験。よりによって1000円近く大損した時にLINEニュースに載ってしまい、大学の教授に目をつけられました。いや、別に悪いことをしているわけではないのですが......。

   ところで、私が参戦した時のビットコイン(BTC)の価格を覚えていますか? いま、過去のチャートを見ているのですが、2020年8月はなんと80万円台で1BTCが買えていました。それが今年、過去最高額の780万円に到達ししたのです。すごいですね。「億り人」が生まれるわけです。残念なことに、私はそのようなことにはなりませんでした(笑)が、調べて、分析して、知ろうとすれば、誰にでもチャンスは転がっているのだと確信するきっかけになりました。

   今シーズンはA、Bのグループに分かれて対戦が進んでいきましたが、他の大学の二人の記事はよくまとまっていて、私にはあのようなきれいな文章では書けません。私の記事はつまらなかったかもしれませんが、個人的には新聞を読むきっかけにもなって結構楽しかったのでプラスになったと思います。 来年からは新卒1年として新たな一歩を歩むことになりますが、正直不安しかありません。より良いステップを歩むために資格を取るために勉強していますが、今のうちにできることはどんどん失敗して経験を積んでいきたいと考えています。

   最後に1年間支えてくれた編集者の方や読者に感謝いたします。またの機会がありましたら、どこかで! どうぞよろしくお願いいたします。(さっちん)

職業能力開発総合大学校 さっちん
職業能力開発総合大学校 さっちん
職業能力開発総合大学校 電気専攻4年。どうも、おはようございます。2020年度も参加させていただきました。今年度は、みなさんが朝からフフッて笑える取引を目指していきたいと思います。応援のほどよろしくお願いします。
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
学生投資連合USIC

「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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