2024年 4月 24日 (水)

新春! 週刊東洋経済は「狙われる富裕層」、週刊エコノミスト「投資のタネ」、週刊ダイヤモンドは「ゼネコン不動産」を特集

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厳しさ増すゼネコンの受注競争、採算も悪化

「週刊ダイヤモンド」2022年1月8日号
「週刊ダイヤモンド」2022年1月8日号

   「週刊ダイヤモンド」(2022年1月8日号)は、「ゼネコン不動産 地縁・血縁・腐れ縁の終わり」と題し、施主企業との関係が変わり、シビアになった顧客争奪戦の実態をリポートしている。

   ゼネコンと一部企業の間には、華麗なる閨閥・人脈があるという。大林組と三井家、清水建設とトヨタ自動車の豊田家、竹中工務店と日清食品ホールディングス創業家などだ。だが、最近はその効力が薄れ、ライバルが参入するケースも多いという。

   トヨタ自動車からの受注が多い大林組、竹中工務店、清水建設は、「トヨタ3社」と呼ばれるそうだ。その1社、大林組は「人脈・カネ・技術」を駆使して攻勢を強めている。トヨタが2021年7月に参加した「スーパー耐久レースinオートポリス」では、トヨタの水素エンジン車輛にグリーン水素を燃料の一部として提供した。

   トヨタの未来都市「ウーブン・シティ」の建設地の更地化工事は受注した。本体の建設工事でも食い込みたいはずだ。

   電機メーカーとゼネコンの間にも昔からの縁があるという。日立製作所と鹿島、NECと大林組などだ。しかし、競争入札が主流となり、縁に引きずられることは少なくなっているという。

   鉄道、電力、ガスなどのインフラ業界でも結びつきはある。関西系の大林組は110年前の東京駅の建設工事を落札して以来、東京にも進出。今の本社は品川に構えている。JR東日本の品川開発プロジェクトでも受注している。

   長年の関係をひっくり返す受注争いも増えているという。武田薬品を舞台に、大林組の独占状態を竹中工務店がひっくり返し、その逆のケースがあることも紹介している。

   ゼネコンの競争激化により、大型の民間建築工事で採算が悪化している。大林組は業界首位から転落する見通しだ。2022~27年に竣工する主な大型プロジェクトの推定工事費を一覧表にまとめている。大林組は業界内で利益率の悪化が深刻だと懸念される工事を多く抱えているようだ。

   特集2は「戸建てバブルの裏側」に迫っている。業界の風雲児、オープンハウスが国内住宅の売上高でトップ5に食い込みそうだ。積水ハウス、大和ハウス工業、オープンハウスなど大手10社について、金額、デザイン、性能、間取り、メンテナンス、災害の6つの指標を基に、各社を比較している。総合力で最強とされたのは、積水ハウスだ。高額だが、デザイン力、設計力で定評がある。対照的なのがオープンハウス。金額以外の5項目はいずれも平均以下だが、金額については最高評価だった。戸建て住宅を購入するときは、各社の特徴を知った上で、交渉に臨みたい。

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