2024年 4月 27日 (土)

「自分も幸せになるし、社会も幸せになる!」 投資家が忘れた初心と基本、高校生と一緒に学ぼう

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   「米FRBの金利引き上げはどうなるのか?」「ああ、オミクロン株が不安だな」......と悩みが尽きないあなた。

   目先のカネ儲けばかりが気になり、投資の基本は「自分助け・人助け」だということを忘れてはいませんか。

   今年4月から高校の授業で本格的なマネー教育が始まるのを機に、投資信託協会がホームページ上に高校生向けの「投資信託のデジタルブック」を公開した。

   ここにはしっかりと「自分の幸せと社会貢献の両立」が投資の基本であるとアツク語られている。みなさんも、初心に帰ったらいかがでしょうか?!

投資をして世の中をよくしよう
投資をして世の中をよくしよう

「自分の幸せと社会貢献が両立できる」投資の魅力

   新学習指導要領が改定されたため、2022年度から高校の家庭科授業で「金融教育」が本格導入される。

   これまでは、主に家計の管理を扱ってきたが、家計の「資産形成」が盛り込まれ、「投資家の視点」が入ってくるのがポイントだ。背景には小学校低学年から「マネー教育」を行うことが当たり前の英国や米国に比べ、圧倒的に日本の高校生の金融リテラシーが低いことへの危機感がある。

   そこで、社団法人・投資信託協会が2022年1月7日、高校生によくわかるようにと、「お金」と「資産形成」の話を、「デジタルテキスト」と、「学習動画ライブラリー」コンテンツとして、ホームページ上に公開した。公開されたのは次の4つだ。

(1)「お金がわかる」生徒版バージョン:

「お金がわかる」生徒版のテキストブック(投資信託協会作成)
「お金がわかる」生徒版のテキストブック(投資信託協会作成)

   これからの人生、結婚、出産、住宅購入、子どもの教育、老後の資金、介護にと、いったいいくらかかるか。結婚式の費用は約362万円、出産は約52万円、住宅購入は約3495万円~4545万円、子どもの教育費は大学まで1250万円必要だ。「ええ、そんなに!」と思わせながら、実はあなたの親もお金に得ることに頑張っているのだ、と教える仕掛けだ。

   ライフイベントに必要なお金を準備するのが「資産形成」であり、お金を貯める「預貯金」と、増やす「投資」の2つがある。投資には「債権」「株式」「投資信託」の3つがあるが、それぞれどんな方法か、コンパクトに説明している。絶対に儲かる投資などないが、「長期・積立・分散」という基本ルールさえ守れば「高校生でも挑戦できる!」と背中を押す。

   また、もう1つ力を入れているのが「これからの投資の考え方」だ。自分の幸せと社会貢献が両立できる、と強調する。再生可能エネルギー事業に資金を調達する「グリーンボンド(環境債)」や、「ESG投資(環境・社会・ガバナンス)」のほか、若い世代に人気の「つみたてNISA」や、「iDeCo」を含む確定拠出年金の解説にもページを割いている。

(2)「お金がわかる」先生版バージョン:

   指導教師向けのテキストも用意されている。ここでは「長期・積立・分散」投資がなぜ重要性なのか、どう生徒に教えていくかが説明されている。その理由は、金融市場が短期的に大きく変動するからなのだが、その仕組みの説明に力を入れている。カゴの中に卵をまとめて入れるとすぐ割れるから、小分けして入れるとリスクが分散される、というイラストがわかりやすい。

(3)「マンガで学べる投資信託~教えて!トーシン教授~」:

ハイリスク・ハイリターンをブランコで説明する「マンガで学ぶ投資信託」(投資信託協会作成)
ハイリスク・ハイリターンをブランコで説明する「マンガで学ぶ投資信託」(投資信託協会作成)

   こちらは愉快な漫画で、投資のイロハから学べて、最後はジュニアNISAの入り方までマスターできる。ブランコの揺れを大きくすると、楽しみも増すが危険も大きくなるという図で、リスクとリターンの基本を説明。

   株式会社の仕組みからさまざまなファンドの違い、投資信託購入までの流れをわかりやすく紹介。そして、投資家は「自分で決めた運用の結果は受け止める」「自分が負えるリスクの範囲を知っておく」ことが大事。つまり「自己責任」の重要性を説いている。

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