2024年 4月 25日 (木)

トレンドマイクロ株が8%安、「コロナ禍緩和」で今期減益予想を嫌気 それでも「今がガマン」なわけは?

人的投資に期待!

   ここでトレンドマイクロという会社の概要をみておこう。創業者の一人は台湾出身のチャン・ミン・ジャン氏(67)で現在は代表取締役会長だ。1988年に米国で創業した後、本社を東京都渋谷区に置き、ビジネスの中心も日本市場に置いている。

   インターネット経由の攻撃からパソコンを保護する「ウイルスバスター」などの個人・法人向けのセキュリティ対策商品を供給するほか、さまざまなセキュリティ支援を手がける。IT企業としては老舗の部類に入るのではないか。

   株価は急落したが、必ずしも悲観論ばかりではない。SMBC日興証券は2月18日配信のリポートで、2021年12月期について「第2四半期(4~6月期)以降、落ち込んでいた北米の回復が続いていることは好印象」とし、2022年12月期について「(トレンドマイクロの業績予想で)費用増が大きく織り込まれているが、計画ほどには増加せず、通期で営業減益にならないのではないか」と指摘した。

   人的投資は顧客拡大に向けた先行投資の側面があり、その効果が見えてくれば株価上昇につながる可能性もありそうだ。

(ジャーナリスト 済田経夫)

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