2024年 4月 19日 (金)

確定申告にかかる時間、じつに752分! 面倒な「源泉徴収票や領収書のとりまとめ」「データ集計」に時間要す

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   全国の自営業とフリーランスとして働く男女600人に「確定申告に関する実態調査(2022年)」を実施したところ、確定申告にかかる時間は平均で合計752分にのぼることが、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(東京都港区)の調査でわかった。2022年3月8日の発表。

   かなりの負担で、納税や確定申告にストレスを感じている人は、仕事上の人間関係にストレスを感じている人よりも多いという。

  • 確定申告、源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめに129分……(写真はイメージ)
    確定申告、源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめに129分……(写真はイメージ)
  • 確定申告、源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめに129分……(写真はイメージ)

年商や事業規模が大きくなるほどストレス感じる

   今年も確定申告が終わった(3月15日まで)。毎年のことだが、確定申告について勉強したり、領収書など必要書類をとりまとめたり、データを集計したりと、さまざまな作業が必要となる。多くの資料を目の前に面倒臭くて、ついつい後回しにしたくなる。そうこうしているうちに期限が迫ってきて......。

   調査では、そんな確定申告に必要な作業について、それぞれどのくらいの時間がかかるか、聞いている。

   最も時間がかかるのが「源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめ」で129分。次いで「データの集計」が127分、「集計結果の記入や入力」の121分となり、その他の作業も含めて、確定申告のために必要な作業時間は平均で752分もかかることがわかった。

   また、確定申告時に大変だと思う作業を聞くと、「源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめ」が43.8%で最多。「データの集計」が37.8%、「日々の帳簿付け」が36.5%、「集計結果の記入や入力」の34.8%が上位を占めた=図表1参照

(図表1)確定申告にかかる時間、大変だと思う作業(アメリカン・エキスプレスの作成)
(図表1)確定申告にかかる時間、大変だと思う作業(アメリカン・エキスプレスの作成)

   ほかに、どのようなことにストレスを感じているかを聞くと、「納税や確定申告」にストレスを感じると答えた人は70.7%と最多。「売り上げや収入が減ること」(69.3%)や「仕事上の人間関係」(48.0%)よりも強いストレスを感じていることがわかった。

   確定申告は最もストレスが高いが、ビジネスの年商別にみると、年商200万円未満でも65.1%がストレスを感じているが、年商1000万円以上になると75.4%と、ストレスを感じる人はさらに多くなっており、年商や事業規模が大きくなればなるほどストレスも大きくなるといえそうだ。

確定申告の「書類作成に時間をとられる」不安

   ここ数年、働き方改革やコロナ禍に伴う在宅勤務の浸透で、副業をする人や独立して自営業となる人が増えている。

   そこで、調査では、事業年数4年未満の200人に、新たにビジネスを始めるにあたり、お金の不安を聞いたところ、72.5%が「収入が減ること・安定しないこと」に不安を感じたという。次いで多かったのが「納税や確定申告」(63.5%)に不安を感じた人だった=図表2参照

(図表1)確定申告にかかる時間、大変だと思う作業(アメリカン・エキスプレスの作成)
(図表1)確定申告にかかる時間、大変だと思う作業(アメリカン・エキスプレスの作成)

   また、事業年数が4年以上の人は「売り上げや経費の変動により、例年どおりの申告でない」と答えた人が19.5%と、4年未満の10.0%の倍近く高くなった。

   さらに、多くの人が創業時に確定申告に不安を感じているなか、その悩みは「(確定申告の書類)作成に時間をとられる」(57.5%)ことや「不備がないか不安」(44.5%)、「提出に時間をとられる」(22.0%)、「確定申告についての情報収集の仕方がわからない」(20.5%)、「相談できる相手がいない」(19.5%)と続いた。

(図表3)ビジネスカードを利用してよかったこと(アメリカン・エキスプレスの作成)
(図表3)ビジネスカードを利用してよかったこと(アメリカン・エキスプレスの作成)

   起業コンサルタントで税理士の中野裕哲(なかの・ひろあき)さんは、この調査から「フリーランスや自営業が当たり前の世の中となるなか、確定申告にストレスを感じている人が、私たち税理士が思っているよりも多くいました。なかでも、仕事上の人間関係よりもストレスを感じている人が多いということは驚きました」と話したうえで、ただ、「会計ソフトと連動できるビジネスカードで、ストレスと不安は減らせます」と指摘した。

   調査によると、ビジネスとプライベートでクレジットカードを使い分けて利用している人は14.7%で、ビジネス専用のクレジットカード(ビジネスカード)を利用してよかったことは、60.2%の人が「経費の事務処理が楽、より短時間で行える」と答えている=図表3参照

   なお、調査は2022年2月7日~9日に実施。全国の自営業、またはフリーランスで、自身で確定申告をする男女600人(事業年数4年以上:400人、事業年数4年未満:200人)が対象。

姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中