新入社員の「初任給」の使い方 期待してないけど、気になる「親へのプレゼント」はありそう?

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   入社して、まもなく1か月。新入社員のみなさんは、初任給の使い方は決まっているだろうか――。

   金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」を運営するFreeLifeConsulting(東京都港区)は、2022年4月に就職して新社会人となった20~24歳の男女1016人を対象として、資産形成や初任給の使い方などに関するアンケートを実施。2022年4月4日に調査結果を発表した。

   さて、気になる初任給の使い方は......。

  • 「初任給」の使い方、決まった?!
    「初任給」の使い方、決まった?!
  • 「初任給」の使い方、決まった?!

「資産運用」? それとも「貯金・定期預金」「働いて稼ぎたい」?

   調査によると、すでに資産形成に取り組んでいる人は、1016人中605人と、約6割(59.5%)にのぼった。具体的な取り組みについて、最多だったのが「普通預金」(72.9%)。次いで、23.5%は「つみたてNISA」、12.4%が「株式投資」、11.4%が「投資信託」、11.1%が「定期預金」となった。

   この結果を見ると、資産形成に取り組んでいる新社会人の中では、4人に1人が学生時代から「つみたてNISA」に取り組んでいるようだ=図表1参照

(図表1)すでに取り組んでいる資産形成は?(FreeLifeConsultingの作成)
(図表1)すでに取り組んでいる資産形成は?(FreeLifeConsultingの作成)

   また、「初任給の使い道で予定しているものがあるか」という質問には、どう答えたのか――。最多は、61.8%の「貯金」だ。次いで、51.4%が「親へのプレゼント」、31.8%が「自分へのプレゼント」、22.5%が「資産運用」、14.8%が「借金や奨学金の返済」となった=図表2参照

(図表2)初任給の使い道の予定は?(FreeLifeConsultingの作成)
(図表2)初任給の使い道の予定は?(FreeLifeConsultingの作成)

   調査ではほかに、「貯金・定期預金派」と「資産運用派」のどちらか、そして「働いて稼ぎたい」と「資産運用で増やしたい」のどちらに当てはまるかも聞いている。まずは前者の「『貯金・定期預金派』と『資産運用派』のどちらの志向か」を聞いた結果、「貯金・定期預金派」は57.0%(「強い」と「やや」の合計)。一方で、「資産運用派」は26.1%(「強い」と「やや」の合計)だった=図表3参照

(図表3)「貯金・定期預金派」と「資産運用派」どちら?(FreeLifeConsultingの作成)
(図表3)「貯金・定期預金派」と「資産運用派」どちら?(FreeLifeConsultingの作成)

   一方で、後者の「『働いて稼ぎたい』と『資産運用で増やしたい』のどちらに当てはまるか」を聞いた結果、「働いて稼ぎたい」は62.7%(「強い」と「やや」の合計)。一方で、「資産運用で増やしたい」は28.3%(「強い」と「やや」の合計)だった=図表4参照

(図表4)「働いて稼ぎたい」と「資産運用で増やしたい」どちら?(FreeLifeConsultingの作成)
(図表4)「働いて稼ぎたい」と「資産運用で増やしたい」どちら?(FreeLifeConsultingの作成)

   こうした結果から、FreeLifeConsultingは「『資産運用』の志向よりも『貯金・定期預金』『働いて稼ぎたい』志向のほうが強く、考え方としては半数以上が『働いて貯める』手堅い考え方であることがわかりました」とコメント。新入社員にはまだまだ資産形成のイメージがわかないのかもしれない。

   また、「いわゆる『老後2000万円問題』といわれる『老後の備え』を考えているか」を聞くと、最多は「考えており、今後取り組む予定がある」の34.2%。また、僅差で「考えており、具体的に取り組んでいる」も31.3%、と関心の高さがうかがえる結果となった=図表5参照

(図表5)「老後の備え」を考えている?(FreeLifeConsultingの作成)
(図表5)「老後の備え」を考えている?(FreeLifeConsultingの作成)

   なお、調査は2022年3月22日~29日、インターネットで行われた。対象は、2022年4月に就職して、新社会人となる20~24歳の男女。回答者数は1016人(男性492人、女性524人)。

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