2022年 5月 17日 (火)

「生娘シャブづけ戦略」の過ちって、新卒採用で陥りがちな過ちと似たトコないですか?(川上敬太郎)

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   兼業主夫になり、自分で食事の支度をするようになってからというもの、外食する機会が著しく減ってしまいました。

   なので、家計をやりくりして、たまに家族で外食に出かける時は嬉しくてたまりません。なにせ、注文するだけで料理が出てくるのですから。しかも、食べ終わった後は食器の片づけまでやってくれて、洗い物をする必要もありません。ラクちんです。

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人が不幸になるゴールを連想させるたとえは不適格

   また、外食機会が減ることで、時折、無性に恋しくなる味もあります。

   その1つが、吉野家の牛丼。初めて食べた時、「なんや、この美味いドンブリは!」とガッついたことを今でも鮮明に覚えています。家でも牛丼をつくることはできますが、似たような味にはなっても、何かが違います。

   なぜ、吉牛(よしぎゅう)はあんなに美味いのでしょう? 久々に食べたいなぁ...。

   などと思っていたら、ニュースで吉牛が大きく取り上げられてビックリしました。でも、よろしくない内容のようです。なんでも、マーケティングに長けた吉野家の元役員が、大学の社会人向け講座で「生娘シャブづけ戦略」なるものを披露したとか。

   品性のかけらも感じない戦略にあきれつつも、「そうか。自分もまんまとシャブづけにされていたのか」と、一瞬思ってしまいました。

   しかし、冷静に考えると、自分は決して吉牛の依存症になっているわけではありません。吉牛は好きですが、なくても生きていけます。禁断症状も出ませんし、シャブづけにされた感はありません。

   そもそも、シャブとは覚せい剤のことですから、「シャブづけ」とは違法薬物を投与して依存症にさせることです。それって、その人を不幸にしますよね? 「生娘」や「シャブづけ」という言葉の不適切さに注目が集まるのは当然ですが、人が不幸になるゴールを連想させるたとえを使っている点においても、完全にNGではないですか。

   吉牛は、アラフィフ男の自分がいま食べても十分美味い食べ物です。別に、学生時代に食べたことで依存症になったわけではありません。大人になってから高級な料理もそれなりにいただいたことはありますが、やっぱり吉牛は吉牛で美味いのです。

   そう考えると、「生娘シャブづけ戦略」には顧客視点が全く反映されておらず、マーケティングの施策としての要諦を何1つ言い当てていないように思います。ますますもって、ナゼこんなたとえを使ったのか意味がわかりません。

川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
ワークスタイル研究家
男女の双子を含む、2男2女4児の父で兼業主夫。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業の事業責任者を経て転職。業界専門誌「月刊人材ビジネス」営業推進部部長兼編集委員、広報・マーケティング・経営企画・人事部門等の役員・管理職、調査機関「しゅふJOB総合研究所」所長、厚生労働省委託事業検討会委員等を務める。
雇用労働分野に20年以上携わり、仕事と家庭の両立を希望する「働く主婦・主夫層」の声延べ4万人以上を調査・分析したレポートは200本を超える。
NHK「あさイチ」、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」などメディアへの出演、寄稿、コメント多数。
現在は、「人材サービスの公益的発展を考える会」主宰、「ヒトラボ」編集長、しゅふJOB総研 研究顧問、すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役、JCAST会社ウォッチ解説者の他、執筆、講演、広報ブランディングアドバイザリー等の活動に従事。日本労務学会員。
1973年生まれ。三重県出身。
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