2024年 4月 26日 (金)

会社でYouTube担当になったら...どうしたらいい?

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成功の基準は「再生数」ではなく、「問い合わせ数」を

   売れる動画の成功基準は「再生数」ではなく、会社への「問い合わせ数」だと断言している。KGIとKPIという2つの指標を使って説明している。

   KGI(Key Goal Indicator)は重要目標達成指標。Webの目標を数値で管理する。現状、ホームページからの問い合わせが月に40件の会社があるとする。1カ月に20営業日で1日2件の問い合わせだ。KGIとして、問い合わせ件数50件を目標と設定してみよう。25%増だ。問い合わせが25%増えることで、成約も売上も25%増えることを見込む。

   ここでKPIが出てくる。実現するにはアクセス数を20%アップさせ、直帰率を5%改善するとすれば、問い合わせは50件に届く計算になる。

   直帰率とは、ホームページにアクセスしたユーザーが、同一ドメイン内の他のページに移行せずに、そのまま元いたページに戻ってしまう割合のことだ。低いほうがいい。

   さて、いよいよ自社内で動画を制作することになる。流れとして「企画」→「台本」→「撮影」→「編集」→「「公開」となる。必ず台本を作ることが欠かせない。

   実際の制作、運営で気をつけなくてはならない3つのポイントを挙げている。

1 自社のコンプライアンスに関すること
2 YouTubeチャンネル運営に関すること
3 他のSNSとの連携に関すること

   以下の章では、動画マーケティング力の鍛え方、動画プロデュース術の身につけ方、売れるだけでない、さまざまな企業動画の種類、自社内で動画を制作・編集する際のマニュアルなどを詳しく説明している。

   たとえば、企業によっては動画本編に出演者を入れられないということもあるだろう。そうした場合はアニメーションを利用するのも1つの方法だという。「VYOND」など、使い勝手のいいサービスもある。

   通して読んで思ったのは、本書は企業の担当者だけではなく、個人のYouTuberにとっても本当に役立つ内容だということだ。バズる動画を作りたい人にお勧めしたい。

(渡辺淳悦)

「YouTube企業動画担当者になったらこれだけは知りたいマーケティング&プロデュースの基本」
押切孝雄著
技術評論社
1980円(税込)

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